前夜祭(2)
前夜祭、対局のそれぞれの主催者からあいさつがありました。
「名誉ある戦いを17年連続、飯塚市で開催でき、また多数の方々にお集まりいただき、新型コロナウイルスで3年間中止していた前夜祭を開催できますことを大変うれしく思っています」
「明日から女流王位戦第3局が開催されます。従来の旧伊藤伝右衛門邸から初めて麻生大浦荘に会場を移しての対局となります。豊川七段、水町女流初段、明るくて楽しい大盤解説会を期待しております」
「久々にこちらに来させていただくことになり、楽しみにまいりました。対局者として来させていただいたことを昨日のことのように思い出します。旧伊藤伝右衛門邸で指させていただいたのですが、ある日に季節外れのひどい猛暑になりました。(重要文化財で冷房等の設備に限界があるなかで)氷柱が対局室に持ち込まれ、とてもひんやりとして、見た目も涼やかで、地元の飯塚市の皆様のお知恵でその窮地を救っていただきました。そのことが私の中で何よりの思い出として残っています」
「麻生大浦荘は初めてでして、ふと外を見ると緑も豊かでとてもすてきだと思いました。里見さんは妹弟子で女流王位を8期獲得し、女流棋界で長く活躍されています。伊藤女流四段は先日、勝ち星規定で昇段されました。それだけ安定して勝たれています」
(書き起こし=紋蛇、撮影=虹)