五番勝負日程
五番勝負は次の日程で行われます。
以上で本局の中継を終わります。ご観戦いただきましてありがとうございました。
第1局 4月26日(水)兵庫県姫路市「夢乃井」
第2局 5月16日(火)北海道札幌市「京王プラザホテル札幌」
第3局 5月25日(木)福岡県飯塚市「麻生大浦荘」
第4局 6月7日(水)徳島県徳島市「JRホテルクレメント徳島」
第5局 6月23日(金)東京都渋谷区「将棋会館」
(牛蒡)
五番勝負は次の日程で行われます。
以上で本局の中継を終わります。ご観戦いただきましてありがとうございました。
第1局 4月26日(水)兵庫県姫路市「夢乃井」
第2局 5月16日(火)北海道札幌市「京王プラザホテル札幌」
第3局 5月25日(木)福岡県飯塚市「麻生大浦荘」
第4局 6月7日(水)徳島県徳島市「JRホテルクレメント徳島」
第5局 6月23日(金)東京都渋谷区「将棋会館」
(牛蒡)
【女流王位挑戦へ| 中日 東京 将棋 サブチャンネル】
https://www.youtube.com/watch?v=93bd9a2Ket8
――あらためて本局について。
伊藤 甲斐さんはバラエティに富んだ、いろいろな指し方ができる方なので、何でくるのか指してみないとわからないところがありました。相居飛車で急戦調の出だしを見せてこられたので、こちらも「この指し方にはこう」というものを指しました。
――甲斐女流五段の引退について。
伊藤 ニュースを聞いたときは驚きました。ただ本局はいつも通りに臨もうと思いました。
――タイトル(昨年の女流名人獲得、今年2月に失冠)の経験は生きていますか。
伊藤 女流名人を失ったのは、とても悔しい結果でしたが、しばらくあとに女流王位戦があったので、そこに向けて気持ちの切り替えはできたと思います。強敵ぞろいのリーグでしたから全勝できるとは思っていなかったのですが、いちばんいい形で挑戦することができてうれしく思います。
――里見女流王位の印象。
伊藤 もう強いと思っています。自分がタイトルを獲得してみて、あらためて感じた強さもありました。数々のタイトルを獲ってから何度も防衛されている方ですから、あらためてすごみを感じました。タイトルは獲って終わり、ではないんだなと。そこからまだまだ戦っていかなければいけない。そういう修羅場をくぐってきた方なんだと、あらためて感じました。
――どのような五番勝負になると思いますか。
伊藤 (先月まで伊藤と女流名人戦五番勝負を戦った西山朋佳女流三冠、そして里見女流王位は)同じ振り飛車党ではあるのですが、タイプは全然違うのかなと。シリーズがどうなるかは自分の出来次第だと思います。まずはよい状態で臨めるようにと思っています。
――現在の状態は。
伊藤 今日勝てたから(状態は)よい、ということにしておきます。
――開幕までにどのような準備をされる予定ですか。
伊藤 里見さんは百戦錬磨ですが、こちらも2017年の女流王位戦で挑戦してから、いろいろな経験をしているので、あの時よりは成長した姿を見せられるようにと思っています。
――五番勝負は長い持ち時間(各4時間)になります。
伊藤 4時間の将棋は女流棋戦だとタイトル戦に出ないと指せないので、普段の将棋で4時間の将棋に慣れるのは難しいと思います。なので、やりながらうまく調整できればと思います。
――五番勝負では全国を転戦します。
伊藤 新しい土地にいけるのは楽しみです。
――五番勝負では、どんな将棋を指したいですか。
伊藤 いい将棋を指したいです。それしかないです。
――2017年の女流王位戦五番勝負で印象に残っていることはありますか。
伊藤 北海道対局が印象に残っています。とても豪華なお部屋で、露天風呂がついていて、こんなにいいお部屋に泊まれるのかと感激していました。
この五番勝負が里見さんに挑戦した初めてのタイトル戦で、里見さんとの対局もあまり多くないなかでの対戦だったので、里見さんとしても私がどういう将棋を指すのか、なかなかつめていなかったのかなと思います。スコアも2勝3敗でした。でもそれ以降のタイトル戦では、あと1勝というところまで追い込むことができませんでした。あのときのタイトル戦が、いちばんいいところまでいったなという印象はあります。
――将棋の勉強の合間に、どのような気分転換をされていますか。
伊藤 本当は旅行に行きたいのですが、なかなか時間が取れなくて……。うーん、なんだろう。お笑いは見ています。あと、にわか(ファン)ですけど、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が面白いなと思いました。日本のすごい方々の集まりじゃないですか。めちゃくちゃ豪華ですよね。そういう方々が全身全霊で戦われているのが美しいなと思います。
(牛蒡)
(伊藤沙恵女流三段は2回目の女流王位挑戦)
――本局を振り返って。
伊藤 先手が急戦を見せたので、それに対応していく将棋でした。中終盤は難しかったですが、馬を作れば本譜のような方針になるのかなと思いました。手厚さを意識して指しました。
――2017年以来の女流王位戦五番勝負です。
伊藤 挑戦できてうれしく思います。2017年の挑戦は、自分の中ではかなり前という感覚です。またいい将棋を指せればと思います。
――里見香奈女流王位について。
伊藤 ずっとトップにいる方で、強いのは重々わかっています。自分のできることを一生懸命やっていきたいと思います。
――今期の女流王位戦を振り返って。
伊藤 重厚な組み合わせが多かった印象があります。どの一局も大変でした。結果がよかったのはうれしいですし、自信にもなりました。
(甲斐智美女流五段はこれが最後の女流王位戦となった)
――本局の序中盤はいかがでしたか。
甲斐 一手一手が難しい将棋でした。模様としてはまずまずかなと思っていたのですが、大局観が悪かったというか、銀を打っていったあたりは攻め急いでしまった気がします。自陣左の壁がたたってしまったので、もうちょっとゆっくり、左側の駒を盛り上げるような感じで指したほうがよかった気がします。
――今期の女流王位戦を振り返って。
甲斐 リーグ戦の一局一局から内容の濃い将棋が多かったので、指していてすごく勉強になりました。いろいろな方と指せてよかったなと思います。
――女流王位は4期獲得されました。本棋戦にはどのような印象を持っていますか。
甲斐 いちばん思い入れがあるというか、五番勝負にも何回も出させていただいきましたし、持ち時間も長い棋戦なので、対局に集中できる環境を作ってくださっている棋戦だなと思っています。
116手まで、伊藤女流三段が甲斐女流五段を下し、タイトル挑戦を決めました。終局時刻は15時58分。消費時間は▲甲斐2時間33分、△伊藤1時間53分。伊藤の女流王位挑戦は6年振り2度目。五番勝負は4月26日(水)、兵庫県姫路市「夢乃井」で開幕します。
(八雲)
形勢は後手勝勢。両者の指し手も早くなってきました。終局間近と思われます。
(牛蒡)
後手は先手の攻めを逆用し、金銀をぐいぐいと繰り出してきました。4六歩を取れば4五桂まで取れるようになります。伊藤女流三段らしい展開で後手優勢です。
日本女子プロ将棋協会(LPSA)の中倉宏美女流二段(同団体・代表理事)と渡部愛女流三段が控室を訪れています。女流王位戦は新聞三社連合、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会が主催しています。渡部女流三段は今期の挑戦者決定リーグで残留を果たしました。