久津女流二段は札幌出身、在住。2018年度に引退しました。現役時代から普及に尽力してきた女流棋士です。北海道の将棋普及について話を聞きました。
――どのような普及活動をされていますか。
久津 将棋教室に力を入れています。どうしん文化センターの将棋教室や地元支部の例会などで、現役時代は年に150~200回、引退してからコロナ前までは350回、昨年も300回くらいは教室を開きました。教室は1日2回のときもあります。
――日本将棋連盟の北海道研修会では副幹事も務められていますね。
久津 月に2回の例会があります。研修会の子どもたちは、みんな一生懸命に取り組んでいます。女の子も2人いて女流棋士を目指しています。
――研修会ができてよかったことは。
久津 北海道から東京の研修会に通っていた子が、地元の研修会に通えるようになりました。私も女流棋士を目指していたときは、札幌から東京の女流育成会に通っていたので大変でした。棋士の先生に指していただく機会も数回しかなくて。いまは月に1回は研修会で棋士の先生に指してもらう機会があります。とてもいい環境になったと思います。
【北海道研修会|日本将棋連盟】
https://www.shogi.or.jp/match/training/#jsTabE01_05
対局当日の朝を迎えました。札幌市は快晴、予想気温は9度から26度です。
【両者現地入り、抱負語る(動画あり)|北海道新聞】
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/679077
【本日のスケジュール】
09:00 対局開始
10:00 午前のおやつ
12:00 昼食休憩
13:00 対局再開
15:00 午後のおやつ 現地解説会開始
xx:xx 終局
検分のあとに記念撮影とインタビューが行われました。
(里見女流王位は同ホテルで何度も指している)
――第1局から2週間ほどたちました。気持ちの切り替えはできましたか。
里見 はい。いい間隔で対局がついていて、目の前の対局に集中できていたと思います。
――各4時間という長い持ち時間で西山白玲・女王と対局して、いかがでしたか。
里見 西山さんは元々は早指しですが、最近はよく時間を使われているので、特に大きな変化はなかったかと思います。
――明日の対局にはどのように臨みますか。
里見 持ち時間4時間の対局は体力勝負の面もあるので、ペース配分も考えながら戦いたいです。
――北海道での対局以外の楽しみは、何かありますか。海鮮がお好きと聞いていますが。
里見 食べることが好きなので、海鮮やお寿司は楽しみです。中トロが好きですが、以前に北海道にきたときには、ウニがおいしいと思いました。
――プライベートでの北海道の思い出は何かありますか。
里見 10年以上前にイベントの仕事でこさせていただいて、そのときに母と札幌で時計台を観たり、おいしい物を食べたりしました。小樽のほうにもいったと思います。北海道は、くるたびにすてきなところだなと思います。プライベートでもまたきたいです。
(西山白玲・女王は初めて北海道を訪れた)
――北海道にくるのは初めてとのことですが、これが楽しみということは何かありますか。
西山 事前に希望を聞いてくださったので、カニが食べたいとリクエストさせていただきました。それを楽しみにしてきました。
――第1局は長時間の熱い戦いになりました。疲れは取れましたか。
西山 日がたったので、疲れは取れました。当日は充実感があって、初めて時間を使いきったにしてはちゃんとやれたかなと。
――先勝しての第2局。後手番でどのように戦いますか。
西山 手番にかかわらず、里見さんとはたくさん指してきたので、それらの反省点を踏まえて指せればと思います。
――里見女流王位とは、女流王位戦五番勝負と並行して行われているマイナビ女子オープン五番勝負をあわせて、十番勝負ともいえます。
西山 もちろん結果も求めたいですが、目の前の対局に平常心で臨むことが大事だと思っています。
――今回の対局室はいかがですか。
西山 すごく広くて素敵な部屋ですね。私のほうからは床の間の素敵な花も見られるので、明日の対局が一層楽しみになりました。
(牛蒡)