女性の将棋普及-中倉女流二段-
日本女子プロ将棋協会(LPSA)は5月で創立15周年を迎えました。創設時から女性の将棋普及に尽力しています。代表理事の中倉女流二段に話を聞きました。
――LPSAは女性の将棋大会をいくつも主催されていますね。
中倉 地方大会が増えれば、地方に住んでいる人たちの励みになると思い、LPSAは活動を続けています。6月26日には、「第16回小学生・第14回中学生女子将棋名人戦」の北海道大会を札幌で開催します。過去2回はオンライン大会でしたが、今回は久しぶりの現地開催になりました。
――将棋を指す女性は増えていますか。
中倉 増えていますし、レベルも上がっていると感じます。里見女流王位や西山白玲・女王の存在も大きいです。おふたりに憧れて将棋を頑張っている女性はたくさんいます。大会では「目指す女流棋士は?」というアンケートをとるのですが、おふたりがいつも1位2位です。

図は17時10分ごろの局面。残り時間は、▲里見54分、△西山48分です。
図は16時ごろの局面。じりじりとした戦いが続いています。屋敷九段は大盤解説会で「互いに認め合っていますね」と話していました。対戦成績は、ほぼ互角です。どちらも相手の力量を認め、無理気味な攻めは通らない、と考えているのでしょう。













5六銀・8五飛の形で▲7五歩△6三金▲9五歩△同歩▲8六飛△7五歩▲4五銀と進んで図の局面(14時31分)。午前中は駒組みと小競り合いで終わり、14時ごろに先手が左辺で仕掛けました。ただ、そのまま左から攻めるのではなく、▲4五銀は複雑な指し方という印象を受けます。先手もすっきりとした攻めはなかったのかもしれません。












