関係者懇親会
18時ごろ、関係者による懇親会が行われました。
「里見さん、西山さん、福岡県へようこそお越しくださいました。『旧伊藤伝右衛門邸』ですが、柳原白蓮(やなぎはら・びゃくれん)という著名な女流歌人の由来となる場所ということで、女性に縁のある対局場だと思っています。どのような熱戦が繰り広げられるか、いまから楽しみにしております」
「また今年もこの対局場に対局者として伺うことができて大変光栄に思っています。『旧伊藤伝右衛門邸』は素晴らしいところで、毎回楽しみにしております。明日は自分の力を出しきれるように精一杯頑張りたいと思います」
「『旧伊藤伝右衛門邸』は初めて訪れました。素敵な対局場で指せることを大変うれしく思います。明日は第3局ということで佳境ですが、いつも通り頑張っていきたいと思います」
「私が西日本新聞様にお世話になったのが平成元年の王位戦での将棋祭りでして、もう33年前になります。そのくらい前といいますと私がまだ20代のころですが、そのまた10年くらい前ですね。当時の『宿命のライバル』といいますと、米長邦雄永世棋聖と加藤一二三九段でした。里見さんと西山さんと同じように、ライバルとして刃を競っていたわけです。そのころ加藤先生が米長先生に『よく顔が合いますね』と言ったらしいんです。そうしたら米長先生が『アンタとは顔が合うけど気は合わない』という返しをされたそうで、当時かなり盛り上がりました。さっきこの話を里見さんに話したら大爆笑してくれたんですけど、あまりウケなかったですね。現在1勝1敗ですけれども、明日は素晴らしい名勝負が見られるのではないかと思っています」
以上で本日の更新を終了します。明日もどうぞよろしくお願いいたします。
(生姜)








































第33期女流王位戦五番勝負第2局は、161手で里見女流王位が制しました。終局時刻は18時39分。消費時間は▲里見3時間33分、△西山3時間48分。これにより、シリーズ成績は互いに1勝ずつのタイに。第3局は、5月25日(水)に福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」で行われます。
120手台後半に大駒交換が行われて以降は、一気に局面が進みました。後手玉は上部に逃げたいのですが、9筋は香で封鎖され、7筋も先手の5八金がにらみを利かしています。先手の下から追いかける寄せが決まりそうです。
125手目の局面(図)まで、歩以外の駒交換はありませんでした。難しい勝負ですが、先手の持ち歩7枚、後手の歩切れという差は気になります。
