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2022年5月11日 (水)

終局直後

Dsc_3906(里見女流王位は1勝1敗のタイに戻した)

――▲5五歩から▲5六銀(21手目)は予定の順でしたか。
里見 力戦なので、一手一手、考えながら指していました。

――駒組みの手応えは。
里見 端歩を受けていない分、早めに攻めの形を築きたいと思ったのですが、難しかったです。

――▲9五歩(57手目)と仕掛けたあたりは。
里見 考えがまとまらなくて……。でも、いちばん自然な手を選んだつもりではありました。

――▲7八歩(65手目)は辛抱の手だったでしょうか。
里見 実戦的に堅さを生かし、攻め合いに持ち込めればと思っていました。

――中盤戦について。
里見 △2四角(92手目)と出られたところで、もう少しいい手があった気がします。本譜の▲4四歩はあまり利いていませんでした。△8四歩(96手目)から粘られる形にもなったので、もう少し強気に駒をぶつける展開にすべきだったかもしれません。

――▲3七銀(103手目)で壁銀を解消したあたりは。
里見 難しいと思っていました。

――▲6四歩(113手目)のあたりは。
里見 手が広かったので……。すごく自信があったわけではないです。

――その後の形勢は。
里見 飛車角交換から▲3五馬(129手目)で手厚くなり、指しやすくなったと思いました。

――最後は鋭い寄せでした。
里見 (本譜のような)一直線の順は▲5四銀成(131手目)で、後手の入玉は難しいかなと思っていました。

――本局の総括。
里見 昼食休憩以降は難しく、途中はちょっとミスもあったと思います。でも崩れずに指せました

――第3局に向けて。
里見 日程は少し空くのですが、対局は続いていくので、コンディションを整えて頑張りたいと思います。

Dsc_3896(西山白玲・女王は連勝ならず)

――序盤について。
西山 手将棋になったと思いました。

――▲9五歩(57手目)のあたりについて。
西山 手が広いので、一手一手、方針を考えながらやっていました。

――▲7八歩(65手目)のあたりは。
西山 長い戦いになりやすいと思っていました。

――△7四金(74手目)から上部を厚くしました。手応えは。
西山 リスキーな手が続いていたので、自信があったわけではありませんでした。

――▲4四歩(93手目)のあたりは。
西山 こちらの方針次第だったかと思います。どうしようかと苦心して指していました。

――△8三玉(100手目)のあたりは息の長い将棋かと思われました。
西山 難解かなと思っていました。

――飛車角交換(129手目あたり)になったあたりは。
西山 自分のほうが手が広いので、間違えやすい局面ではあると思いました。

――どのあたりで均衡が崩れたでしょうか。
西山 △5三銀(118手目)と引いたあたりは予定変更でだったので、もうちょっと危機感を持つべきだったと思います。

――本局の総括。
西山 互いの玉が堅いので、手が難しかったと思います。

――第3局に向けて。
西山 コンディションを整えて、悔いなく挑めたらと思います。

Dsc_3925(終局後のインタビュー)

Dsc_3936(感想戦の前に大盤会場へ)

Dsc_3947(大盤会場で一言ずつ感想を述べた)

里見女流王位は「最後は集中して指せました」、西山白玲・女王は「もしかしたら持将棋もあるかと思いましたが、途中で方針を誤ってしまいました」と話していました。

(牛蒡)

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