« 2019年6月 | メイン | 2020年6月 »

2020年3月

2020年3月 2日 (月)

ご観戦ありがとうございました。

本局の中継は以上で終了です。五番勝負もどうぞお楽しみに。

Dsc_01981 (感想戦終了後、記者の囲み取材に応じる加藤桃女流三段)

Dsc_02021 (里見香女流王位と指す機会をもらえたことは非常にありがたい、この機会を生かして成長したいし、勝負にもこだわりたいと話していた)

【第31期女流王位戦五番勝負 日程】
第1局 4月3日(金)兵庫県姫路市「夢乃井」
第2局 4月22日(水)北海道札幌市「京王プラザホテル札幌」
第3局 5月27日(水)福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」
第4局 6月9日(火)徳島県(詳細は後日発表)
第5局 6月24日(水)東京都渋谷区「将棋会館」

(睡蓮)

感想戦

Dsc_01701

Dsc_01741

Dsc_01871

Dsc_01651

Dsc_01931_2

(睡蓮)

 

終局直後

Dsc_01341 (終局直後の特別対局室。両者はすでに言葉を交わしていた)

Dsc_01391 (本棋戦初参加にして女流王位挑戦を決めた加藤桃女流三段)

Dsc_01361 (敗れた伊藤女流三段)

Dsc_01561 (感想戦に先立ち、主催者インタビューに応じる)

◆加藤桃女流三段の談話

――本局を振り返って、いかがですか。

加藤 ▲2三香(39手目)と打つ順は数年前に考えたことがあって、思い出しながらやっていました。攻める展開でペースを握れそうなのでやってみたんですけど、実際のところはどうだったのかは分かりません。本譜はうまく攻めが続いたのかなと思います。

――終盤はかなり慎重に指されていたようです。

加藤 そうですね。すぱっと決める順が分からなかったので、確実な攻めでいこうかなと思いました。

――女流王位戦は今期が初参加です。ここまでの道のりはいかがでしたか。

加藤 公式戦では初めてのリーグ戦で、1敗したところは挑戦者決定戦に出られるのか不安でしたが、なんとか前向きな気持ちで指せて、二つ白星を重ねられたのはよかったと思います。

――里見香奈女流王位への挑戦が決まりました。意気込みをお願いします。

加藤 里見女流王位と盤を挟むのは久しぶりなので、挑戦者ですけれども、当たって砕けないように、勢いよく指していきたいです。

Dsc_01591

◆伊藤女流三段の談話

――先手に▲9一角成(37手目)と角を切ってこられた辺りは、局面をどのようにご覧になっていましたか。

伊藤 本局の進行は想定していませんでした。▲2三香と打たれたところは手が広くて、本譜の順がいいように見えたのですが、すっぽ抜けてしまって。そこからは収拾がつかなくなってしまったので、もっと前に何かましな順があったのかなと思います。

(睡蓮)

加藤女流三段が挑戦権獲得

200302_81▲加藤-△伊藤戦は81手で加藤桃子女流三段が勝ち、タイトル挑戦を決めました。終局時刻は14時44分。消費時間は、▲加藤1時間24分、△伊藤2時間9分(持ち時間は各3時間)。

(牛蒡)

差が開く

20200302g図は14時30分頃の局面。加藤桃女流三段が着実にリードを拡大しています。後手は図で△1九飛成と香を取ると、▲4六角が詰めろ竜取りになってしまうのがつらいところです。

Dsc_01231 (加藤桃女流三段)

(睡蓮)

攻める加藤桃女流三段

20200302f図は13時30分過ぎの局面。加藤桃女流三段が、快調に攻め手を繰り出しています。形勢はやはり先手よし。早い終局も十分にありそうな状況です。

Dsc_00641 (加藤桃女流三段)

Dsc_00661 (伊藤女流三段)

Dsc_01301 (控室には、斎田晴子女流五段=写真右と野田澤彩乃女流1級が顔を見せている)

(睡蓮)

対局再開

Dsc_01041 (再開直前の対局室。加藤桃女流三段は12時26分、伊藤女流三段は12時32分にそれぞれ戻った)

Dsc_01171 (伊藤女流三段。自玉は怖い形だが、うまくしのげるか)

Dsc_01201 (手番の加藤桃女流三段は、時折「うーん」と声を出しながら考えていた)

Dsc_01061 (再開を告げられても、加藤桃女流三段はすぐには指さなかった)

(睡蓮)

昼食休憩時の特別対局室

Dsc_01011 (昼食休憩時の特別対局室)

Dsc_00921 (手番の加藤桃女流三段の側から見た盤面)

Dsc_00971(加藤桃女流三段の玉将。本局の使用駒は、富月師作の水無瀬書)

Dsc_01001 (伊藤女流三段の王将。鈴木大九段は、後手玉がすぐに寄ってしまってもおかしくないと話していた)

(睡蓮)

昼食休憩

20200302e

△2五香(図)の局面で加藤女流三段が15分考えて正午になり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲加藤41分、△伊藤59分。昼食の注文は、加藤女流三段が「肉豆腐(キムチ)弁当・ご飯大盛」(鳩やぐら)。伊藤女流三段は注文なしでした。対局は12時40分に再開されます。

Dsc_00891 (鳩やぐらの「肉豆腐(キムチ)弁当・ご飯大盛」)

(睡蓮)

角を見捨てる

20200302d前記事の▲2三香に、伊藤女流三段は36分の熟考で△2一歩と対応。以下▲2二香成△同歩▲5二銀に△9二飛(図)と、5一角を見捨てて飛車を使う順を選びました。△9二飛に代えて(1)△7三角や(2)△4二玉も見えるところでしたが、そちらは自信が持てなかったということでしょうか。

Dsc_00861 (控室の日本将棋連盟常務理事・鈴木大介九段は、△9二飛を見て驚きの声を上げた。これは先手がよくなったのではないかと話している)

(睡蓮)

カテゴリ

ブログ内検索

  • Loading