女流王位戦中継Blog

第29期女流王位戦五番勝負日程 

里見香奈女流王位－渡部愛女流二段

第１局　５月９日（水）札幌市中央区「京王プラザホテル札幌」

第２局　５月22日（火）兵庫県姫路市「夢乃井」

第３局　５月30日（水）福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」

第４局　６月13日（水）徳島県徳島市「ＪＲホテルクレメント徳島」

第５局　６月26日（火）東京都渋谷区「東京・将棋会館」

（康太）

（終盤、見事な寄せを決めた渡部女流二段）

（インタビュー中、ときおり笑顔も見られた）

（感想戦）

（康太）

（終局直後の渡部女流二段。まだ表情は険しい）

（渡部女流二段はしばらくしてからインタビューに答える）

ー本局を振り返ってどうでしたか。

渡部　△２七角と打ったあたりは失敗したらひどいことになる気がしましたが、ずっと難しい将棋だったとは思います。途中ははっきり悪くなったところもあったので、そこはあとで考えたいです。

－どこで手ごたえを感じましたか。

渡部　そうですね……。△３八銀と打ったあたりで寄り筋が見えてきたかなと思いました。

－初のタイトル戦登場です。いまの気持ちはいかがですか。

渡部　まだ実感がわきませんが、地元の北海道でも対局させていただけるので、しっかりと準備したいと思います。

－里見女流王位とは初の対戦です。五番勝負をどう戦いたいですか。

渡部　練習将棋を含めてもまったく指したことのない相手ですが大舞台で戦えるのはうれしいことです。自分の将棋をしっかりと指せるように臨みたいです。

（清水女流六段は惜しくも挑戦権を獲得できなかった）

－清水女流六段、本局を振り返っていかがでしたか。

清水　ずっと形勢判断の難しい将棋でした。いまの自分の実力は出し切り、挑戦者決定戦まで勝ち進めたのは収穫だったと思います。

（康太）

140手まで、渡部愛女流二段が勝ちました。終局時刻は18時20分。消費時間は、▲清水２時間59分、△渡部２時間59分。勝った渡部女流二段は初のタイトル挑戦を決めました。里見香奈女流王位との五番勝負は、５月９日（水）札幌市「京王プラザホテル札幌」で開幕します。

（八雲）

渡部女流二段は△３七歩の筋は選ばず、△６七桂～△５九桂成と鋭く攻め立てて図の局面まで進んだ。ここで△５五飛と取れば先手玉は△３七金以下の詰めろになり、後手勝ちと見られている。「これはわかりやすくなったのでは」という声も。渡部女流二段の挑戦権獲得が近づいている。

（康太）

双方秒読みということもあり、図の局面まで一気に進行。

しかし▲５五銀打は危険ではと控室。ここで△６七金▲同玉△６六歩▲５八玉△５五飛（△５五馬も有力）▲同銀に△３七歩が詰めろ銀取りで先手が苦しくなると見られている。渡部女流二段にチャンスが到来したようだ。

（康太）

図は17時43分、▲４三歩に△３二玉とかわしたところ。ここで▲３五歩は部分的には厳しいが、先手の玉頭も火がついているところ。攻め合いでどうなっているのか、控室でははっきりとした答えが出せていない。すでに秒読みの両者、どちらが抜け出すのだろうか。

（康太）

（局面が動き、検討に熱が入る。形勢判断は揺れている）

（康太）

清水女流六段は７筋の突き捨てから馬筋を通す。後手の桂を呼び込むので危険な面はあるが、とうとう勝負にでた。いよいよ本格的な戦いになりそうだ。

（チャンスと見たか、積極的な動きを見せる清水女流六段）

（康太）

17時、図の局面での残り時間は▲清水女流六段７分、△渡部女流二段18分。両者とも残り時間が少なくなってきた。控室ではそろそろどちらかが動くと見られているが、具体的な手順は難しいとも。我慢比べが続く可能性もあるか。

（開始前の渡部女流二段）

（康太）