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2017年5月31日 (水)

長岡五段の見解

昼食休憩の局面からの見解が、長岡五段からTwitterを介さずに直接届きました(長文になるための配慮だそうです)。

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長岡五段「指し手予想は△2四飛です。五段目に引いて使っていた飛車ですが、現在は横に使う可能性が低く、五段目にいたままでは縦の攻めが難しいからです。
△2四飛の次の狙いは、△3四銀と上がってから△1五歩▲同歩△1七歩▲同香△1六歩▲同香△2五銀です。この攻め筋が決まると非常に厳しいので、先手は注意が必要です。
△2四飛に対して先手から仕掛ける手段はないので、▲5六歩と突いた手の継続として▲5七銀と引くと思います。▲5七銀は(1)△3四銀なら▲4六銀と上がり、前述の端攻めで△2五銀と出る手を防いでいます(▲3五銀△2二飛▲4四銀がある)。▲4六銀に△4五歩なら▲3三角成△同桂▲4四角△4三金▲3五銀が一例で、こうなると後手陣がバラバラで先手が優勢となります。
△2四飛▲5七銀にはあくまでも1筋の攻めを狙って(1)△3四銀と上がるか、▲4六銀を防いで(2)△4五歩と突いておくかで方針が分かれます。
後手玉はもう深く囲うことはできません。△8四歩や△6四歩と突くのは先手の攻めの目標になってしまいますし、△7三歩▲同歩成△同銀も▲7五金でヤブヘビです。△6二玉の1手で囲いを済ませるか、展開次第では△4二玉と逆側にいくことも考えられます。
現局面は、後手が調子よく指し進めています。しかし、具体的な戦果を挙げることができないと8二の銀の働きの悪さが気になってきます。先手にも受ける楽しみがあり、まだ互角でしょう」

(飛龍)

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