終局直後
終局直後にインタビューがありました。
―― 里見女流王位にうかがいます。序盤はいかがでしたか。
里見 後手を持って指すことが多いのですが、いくつか対策があるなかで本譜の順がいちばん力を出しやすいかなと思いました。
―― その後はどうでしょうか。
里見 ▲7五歩(55手目)から▲8五歩としたところは少し自信があったのですが、左金を使われてしまって、なかなか攻め方がわかりませんでした。
―― ▲6八飛(65手目)から攻めていきましたが。
里見 自信はありませんでした。読みきれてはいなかったのですが、自分の玉が一瞬だけ堅かったので、本譜の順で勝負するしかないと。
―― 勝ちを意識したのはどのあたりでしょうか。
里見 ▲7四銀成(105手目)から2枚換えになったあたりです。
―― 岩根女流三段にうかがいます。本局を振り返っていかがでしたか。
岩根 先手に金銀を盛り上がられてしまって、少し指しにくいと思っていました。△2五桂(54手目)も攻めさせられている感じがありましたが、▲5五歩と伸ばされるのが嫌だったので。一局を通して少しずつ悪いのかなと思って指していました。左金が使えるようになって、何かあるかなと思ったのですが、こちらの玉が薄いので、その差が出てしまいました。