福間女流王位の昼食は「かしわめし御膳(温かいそば)」、加藤桃女流四段の昼食は「にぎり寿司、フルーツ盛り合わせ」でした。
(福間女流王位の昼食)
(そばは、福間女流王位が控室に戻ったタイミングで作られた)
(エビ、鱚、かぼちゃ、ナス、青とうの天ぷらが添えられている)
(加藤女流四段の昼食)
(かんぱち、サーモン、鯛、マグロ、車エビ、イカ、あなご、アジ、いくらとネタが豊富)
(伊勢エビのみそ汁)
(フルーツ盛り合わせ。午前のおやつを昼食時に頼んだ)
(夏芽)
12時、図の51手目▲7九角の局面で加藤女流四段の考慮が1時間30分を記録し、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲福間女流王位31分、△加藤女流四段2時間13分。対局は13時に再開します。
時刻は11時を過ぎ、図の▲7九角の局面で加藤女流四段が長考しています。△9五歩には▲9二歩△同香▲9五香△6六角が予想される進行のひとつ。以下▲同歩に△9五香(変化図)と進めば2枚換えになりますが、角を切ってしまうと▲7二角の反撃があるため、難しい形勢が続きそうです。
第3局の対局場「麻生大浦荘」は、筑豊御三家に数えられた麻生グループの創業者・麻生太吉の長男である麻生太右衛門の住宅として建築されました。数奇を凝らした和風入母屋書院造りで、大正末期には完成していたと言われています。主な建築材料は桧と杉。柱は四方柾で1本の原木から数本しか取れない高価な木材です。普段は非公開ですが、春のひな祭り、秋の紅葉のシーズンにだけ特別に一般公開されます。
女流王位戦の開催は今期が2回目。昨年は5月下旬の短期間で名人戦と女流王位戦が続けて行われました。
(庭園から見た対局室)
(廊下には畳が敷き詰められている)
(欄間にも精緻な細工が)
(玄関前にこんもりとした寄せ木を作っているのが麻生住宅の特徴)
(創業者の麻生太吉が好んだツツジが至るところに咲いている)
加藤女流四段が飛車先の歩を交換した動きに対し、福間女流王位は8筋に歩を打つことなく、手にした1歩を武器に▲9五歩を端から攻めていきました。午前中から激しい戦いになるかもしれません。
(継ぎ盤に並べて検討する中田功八段)
10時、両対局者におやつが用意されました。午前のおやつは福間女流王位が抹茶ムースとホットティー、加藤女流四段はアイスティーのみです。
(福間女流王位のおやつ)
(抹茶のムースの横にはりんごやメロンが添えられている)
(加藤女流四段は飲み物のみを頼んだ)
(開始前の対局室)
(駒を磨く榊女流2級)
(先に入室したのは加藤女流四段8時48分だった)
(日本将棋連盟常務理事の清水女流七段と立会人の中田功八段)
(あとがない加藤女流四段。反撃ののろしを上げられるか)
(福間女流王位は8時51分に姿を見せた)
対局開始から20分が経過。福間女流王位の中飛車に対し、加藤女流四段は左美濃に組んでいます。△9四歩の局面は今期の五番勝負第1局と同じ。果たしてどちらが先に変化するのでしょうか。
(福間女流王位は得意の中飛車で6連覇を決めるか)
定刻の9時になり、対局が始まりました。第3局の先手は福間女流王位です。
(対局開始の一礼)
(福間香奈女流王位)
(挑戦者・加藤桃子女流四段)
(▲5六歩△8四歩▲7六歩△6二銀の出だし)
(開始を見届けた関係者が退室。加藤女流四段は上着を脱いだ)
おはようございます。第35期女流王位戦五番勝負第3局、対局当日の朝を迎えました。本日のスケジュールは以下の通りです。
09:00 対局開始10:00 午前のおやつ12:00 昼食休憩13:00 対局再開15:00 午後のおやつ、大盤解説会開始(のがみプレジデントホテル)
(飯塚市の天気は曇り)