女流王位戦中継Blog

盤上は15時30分を過ぎた頃、里見女流王位が△１五歩▲同歩△１七歩と端から動きました。控室の糸谷八段は▲１七同香に△５六歩を予想。先に１筋の香をつり上げ、どんどん攻めていく狙いのようです。

△１七歩までの消費時間は両者２時間28分ずつで、ぴったり並んでいます、

（端攻めをきっかけに控室の検討が再び熱を帯びる。左は観戦記担当の諏訪景子さん）

（夏芽）

夢乃井から車で５分ほどの場所にある「壺坂酒造」に立ち寄りました。1629年（寛永６年）に姫路市香寺町で創業し、1805年（文化２年）に夢前町に移転した老舗の酒蔵です。

（壺坂酒造）

（杉玉の色によって、お酒の旬が分かる）

（夢前町に移転してから200年以上がたつ）

（金壺は創業から続く伝統の酒、雪彦山は姫路市にある山から名づけられている）

■壺坂酒造
〒671-2103 兵庫県姫路市夢前町前之庄1418-1
TEL：079-336-0010
http://seppiko.shop-pro.jp/

（夏芽）

15時になり、対局者それぞれの控室に、午後のおやつが用意されました。

おやつは、里見女流王位がチョコレートケーキと飲み物３種（ホットミルクティー、オレンジジュース、アップルジュース）。西山白玲・女王がフルーツ盛り合わせとアイスストレートティー。里見女流王位の飲み物のみ、対局室に運ばれています。

（里見女流王位のおやつ）

（チョコレートケーキ）

（西山白玲・女王のおやつ）

（フルーツ盛り合わせ）

（夏芽）

時刻は14時を回り、局面はがっちりと固め合う展開になっています。まだ駒の損得はありませんが、先手の西山白玲・女王の方が歩を３枚持ち駒にしており、それを生かせるかどうかが注目されます。

（夢乃井周辺は、午後から雨が降っている）

（夏芽）

西山朋佳白玲・女王は、奨励会在籍時から女流タイトルの獲得歴があり、現在は二冠を保持しています。昨年４月に女流棋士になり、今期の女流王位戦が初出場。予選から負けなしの９連勝で五番勝負への挑戦権を獲得しました。

【西山白玲・女王の女流王位戦の成績】　※肩書は当時

（夏芽）

里見香奈女流王位は、今シリーズが60回目のタイトル戦。10年前の第23期で、初めて女流王位を獲得し、現在通算７期で「クイーン王位」の称号資格を得ています。夢乃井での対局は今期が８回目で、過去７戦は全勝。抜群の相性のよさを見せています。

【これまでの里見女流王位の夢乃井対局】　※肩書は当時

（夏芽）

（再開前の対局室）

（西山白玲・女王は30分前の時点で席に戻っていた）

（昼食休憩の盤面）

（12時56分、里見女流王位が着席）

（そして外した腕時計を座布団の横に置く）

（石本女流二段と糸谷八段は、同じ森信雄七段門下）

（13時の再開が告げられると、西山白玲・女王はすぐに▲５四歩を指した）

（夏芽）

昼食は、両者ともに洋風ランチプレートでした。牛ほほ肉のシチュー、姫路のブランド豚肉「桃色吐息」を使ったヒレカツ、もち麦パスタなど、今回の女流王位戦のための特製ランチプレートです。

（洋風ランチプレート）

（夏芽）

図の52手目△６一玉の局面で12時になり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲西山白玲・女王１時間30分、△里見女流王位１時間４分。対局は13時に再開します。

（夏芽）

女流王位戦第１局は、神戸新聞・北海道新聞・東京新聞・中日新聞・徳島新聞・西日本新聞の各紙上において、諏訪景子さんによる観戦記が７月８日（金）より８譜にわたって掲載されます。そちらもあわせてご覧ください。

本日の神戸新聞では、第63期お～いお茶杯王位戦挑戦者決定リーグ▲佐々木大地六段－△伊藤匠四段戦の最終譜が、相崎修司さんの執筆で掲載されています（段位は対局時）。

（夏芽）