▲6六歩~▲6五歩で桂を取り、将来的に▲7七桂の切札を作る変化も有力だったと中田功八段はいいます。実戦は▲7四歩に△8四角で先手が急かされる形に。「▲6六歩だと何か気になる手があったのでしょうか」と、継ぎ盤の駒が忙しなく動いています。「6五桂を取る暇がなくなると後手がよくなりますよ」とも。
▲7六金は受けただけではなく、次に▲6五金△同歩▲6四歩の攻めも見た一着。しかし中田功八段はそうされる前に△7五角▲同金で「後手陣もしっかりとしています。そこで何か手があれば里見さん持ちです。数手で優劣はハッキリします」との見方に。
里見香奈女流王位に加藤桃子女流三段が挑戦する第31期女流王位戦五番勝負。
4日前に行われた開幕局は穴熊崩しの端攻めに始まり、ねじり合いの末に里見香女流王位が先勝を決めました。勢いをそのままに連勝するのか、それとも加藤桃女流三段が流れを変えて指し分けに戻すのか。
第2局は6月9日(火)に大阪府大阪市「関西将棋会館」で行われます。主催は西日本新聞社です。先手は加藤桃女流三段。対局開始は9時。持ち時間は各4時間。昼食休憩は12時から13時、おやつは14時30分に出されます。立会人は中田功八段、記録係は村田智穂女流二段、観戦記執筆は藤本裕行さんがそれぞれ務めます。
インターネット中継は棋譜・コメントを翔記者、ブログを虹が担当致します。
どうぞよろしくお願い致します。
【主催:西日本新聞社】
https://www.nishinippon.co.jp/
【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/kifu/31/joryu-oui202006090101.html
(虹)