第28期女流王位戦五番勝負第2局

2017年5月11日 (木)

夕食会

18時から関係者による夕食会が開かれました。

Img_4004_2開会の挨拶は宮口宏夫・北海道新聞社取締役編集局長。
「おばんでございます。皆さま、ようこそ北海道は小樽の地においでくださいました。本日はあいにくの雨模様、気温も下がっておりますが、5月の連休中は気温も上がり、梅も桜も順調に咲いて、いまは新緑が山に萌える時期を迎えています。私は道産子でございますが、紅葉よりも新緑のほうが北海道らしいと思っておりまして、この時期に皆さまをお迎えできることを大変うれしく思っております。
明日はいよいよ女流王位戦の第2局が行われます。木村八段と久津女流二段には、大盤解説会もお願いしております。北海道の将棋ファンも心待ちにしていますので、長丁場になりますが、どうぞよろしくお願いします。本日の夕食会は「北海道のおいしい食材を楽しんでいただく」という趣向で席を設けさせていただきました。どうぞ楽しんでいただいて、明日に向けて英気を養っていただければと思います」

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Img_4012乾杯の挨拶は中村修・日本将棋連盟棋士会会長。
「このような素晴らしい夕食会を設けていただきまして、まことにありがとうございます。里見さんも伊藤さんも本日はリラックスしていただいて、明日の将棋を頑張っていただければと思います。
最近は女流の将棋のレベルが上がってきていると感じます。控室の検討がなかなか当たられない、対局者のほうがよく読んでいる、ということも多くなりました。フィギュアスケートやサッカーの世界はすでにそうなっていますが、そろそろ将棋連盟の解説会も、女流の将棋は女流棋士が解説したほうがよいのではないか、と私などは思います。
明日は一日お世話になります。よろしくお願いいたします」

北海道の味を満喫できる豪華な料理が供されました。

Img_3995_2前菜(手前)、金時草スムージ(右奥)、シェフ特製オードブル(左奥)。

Img_4017お造りは、シャコ、ホッキなど小樽の味がふんだんに。

Img_4020あわびの炮烙XO醤の香り。

Img_4026鯛の蒸し物黒酢ソース。

Img_4029鴨肉と鴨のフォアグラ、ロッシーニ風。

Img_4032締めのご飯は握り寿司。

Img_4036デザートもふんだんに。

Img_4044小樽の地ビールも。

Img_4051中締めは中倉宏美・LPSA代表理事。
「このような素敵なホテルで豪華な夕食会を開いていただき、まことにありがとうございます。三社連合さま、日本将棋連盟さまと共に、日本女子プロ将棋協会も女流王位戦の主催として名を連ねさせていただいております。私どもの協会はまだ力不足ではありますが、女流王位戦を盛り上げるために努力いたします。
当協会は今年で10周年を迎えます。女子アマ王位戦(LPSA主催)も今年で第10回になります。昨年は三社連合さまと東京新聞さまにご後援いただいて、全国大会を開催いたしました。大変お世話になりました。優勝者は中学生の女の子でした。女子アマ界は小学生や中学生の強い子がたくさんいて、女流棋士になりたい、女流王位を目指したい、という子が増えています。里見さんと伊藤さんの対局は最高峰の戦いですから、彼女たちも明日の対局に注目していることと思います。私も対局を楽しみにしております。本日は英気を養っていただいて、明日は素晴らしい将棋を指していただければと思います。本日はありがとうございました」

以上で本日の更新を終わります。
対局は明日9時開始です。どうぞお楽しみに。

(書き起こし=牛蒡)
(記事・写真=八雲)

検分

16時50分頃、検分を前に関係者が対局室に揃いました。

Img_3894 日本将棋連盟・北海道支部連合会所蔵の2組の駒が用意された。王位戦、女流王位戦の北海道対局では定番となっている。

Img_3896「私は2回ともこちらの駒で対局しました。1回は負けて、1回は持将棋でしたよ」と木村八段。敗れたのは第57期王位戦七番勝負の第3局、持将棋は第55期王位戦七番勝負で、こちらも第3局。木村八段の相手はいずれも羽生善治王位だ。

Img_390755分頃、両者がそろって、少し早めに検分が始まった。

Img_3936里見香奈女流王位。

Img_3914挑戦者・伊藤沙恵女流二段。

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Img_3965_2対局者が選んだのは、木村八段が使った駒と同じものだった。

Img_3966桂山作・水無瀬書の駒だ。

盤・駒のほか、照明や室温などの具合も問題なく、検分は5分ほどで終了しました。このあとは関係者による夕食会が開かれます。

(八雲)

木村一基八段

立会人と現地大盤解説を務める木村一基八段が現地控室で合流しました。前日入りして小樽観光を楽しんだとのことです。
「今日は曇りですが、昨日は天気がよくて楽しめました。展望台や、にしん御殿などを見てきましたよ」(木村八段)

Img_3868木村一基八段。

このあと17時から対局室の検分が行われます。

(八雲)

小樽へ

Img_3839関係者一行はお昼前の便で羽田から新千歳空港に飛ぶ。

Img_3849中村修九段(将棋連盟棋士会長=右)と中倉宏美女流二段(LPSA代表理事=左)。

Img_3850記録係を務める相川春香女流初段。

Img_3856挑戦者の伊藤沙恵女流二段は最後に姿を見せた。
なお、関西方面から向かう里見香奈女流王位は別行動で直接現地で合流します。また、立会人の木村一基八段も現地合流の予定です。

(八雲)

2017年5月10日 (水)

第2局は小樽市で開催

里見香奈女流王位に伊藤沙恵女流二段が挑戦する第28期女流王位戦五番勝負は、里見女流王位が先勝して第2局を迎えました。里見女流王位が突き放すのか、伊藤女流二段がタイに戻すのか――注目の戦いは5月12日(金)「朝里川温泉 小樽朝里クラッセホテル」(北海道小樽市)で9時開始。持ち時間は各4時間です。
本局の立会人は木村一基八段、記録係は相川春香女流初段が務めます。

【関係リンク】

◇北海道新聞社(第2局主催)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/

◇小樽朝里クラッセホテル(第2局対局場)
http://www.classe-hotel.com/

中継は棋譜・コメントを牛蒡、ブログを八雲が担当します。
どうぞよろしくお願いいたします。

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