15時より現地大盤解説会
女流王位戦第3局解説会
日時 6月2日(水)
会場 のがみプレジデントホテル
福岡県飯塚市新立岩12番37号 TEL0948-22-9700
入場料 無料
解説 塚田泰明九段
聞き手 斎田晴子女流四段
開始 15時~終局まで
詳細は下記へお問い合わせ下さい
西日本新聞社事業部 TEL092-711-5506
(吟)
女流王位戦第3局解説会
日時 6月2日(水)
会場 のがみプレジデントホテル
福岡県飯塚市新立岩12番37号 TEL0948-22-9700
入場料 無料
解説 塚田泰明九段
聞き手 斎田晴子女流四段
開始 15時~終局まで
詳細は下記へお問い合わせ下さい
西日本新聞社事業部 TEL092-711-5506
(吟)
午前11時すぎの局面。8筋で歩交換が行われた。一歩を手持ちにし飛車をさばいて後手がポイントをあげたようだが、先手は軽い形でカウンターを狙っており、油断できない。後手が玉を寄ったのは、これからの戦いに備えてより堅い陣形を組もうという意図。しかし離れ駒(4一の金)ができたので、先手にとっては動くチャンスでもある。「形勢が動くとしたらここでしょう。先手が有利にできる可能性はあります」とは塚田九段の見解。
具体的には、図から▲8二歩や▲8四歩~▲8三歩成。どちらも△同飛と取らせて▲8四歩とフタをし、▲8九飛で飛車先を逆襲する狙いだ。チャット解説の片上六段が指摘するように、▲8七歩△8二飛▲8九飛とゆっくり逆襲する順もある。
戦いを予感させる甲斐女王の沈黙。盤上の緊張が高まっている。
(文)
■応接間
「腰壁を高く張った本格的な洋間です。マントルピースにはアール・ヌーボー風ビクトリアン・タイルを配し、格調高い英国風の演出がなされています。床は精緻な寄木張り。南側に設けた出窓の欄間に嵌め込まれているのは英国製でダイヤ模様のステンドグラスです。」
■高田忠周書扁額(たかだただちかしょへんがく)
「右から「和協輯睦」(わきょうしゅうぼく)と読みます。左側は、「丙子初夏日篆 伊藤大人雅属 竹山逸子忠周」(ひのえねしょかじつてん いとうだいじんがしょく ちくざんいっしただちか)と読みます。1936年(昭和11)の初夏に、高田忠親が伊藤伝右衛門に頼まれて篆書(てんしょ)で書きましたという意味です。伊藤大人は伊藤伝右衛門のことです。逸子はまずい書家であると自分を謙遜する言葉です。」
(文)
対局開始から10分ほどで図の局面になった。先手の甲斐女王は5筋に飛車を振る、「中飛車」と呼ばれる戦法。対して清水女流王位は飛車を動かさないので「居飛車」と呼ばれる。両者得意の形だ。図では、甲斐女王が歩を突っかけて早くも戦いが起こっている。積極的な甲斐女王の棋風が現れた一着。
戦型は第1局と同じで、第1局では図の▲5五歩に代えて▲3八銀と守りを重視し、両者駒組みに移っていった(第1局棋譜)。図の▲5五歩は昨年のマイナビ女子オープン本戦、▲甲斐△清水戦という前例がある。そのときは図から△5五同歩▲同角△5四歩▲2二角成と進んだ。さて、本局はどう進展するのだろうか。
(文)