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2025年5月

2025年5月13日 (火)

先手が逃げきりそう

2025051399押し引きが続いていていましたが、福間女流王位の玉が6筋に逃げ出して耐えたようです。後手は飛車を逃げると▲4四桂で困ります。実戦は△5五銀打の勝負手を放ちましたが、▲5五同歩に加えて「▲3六桂△6六銀▲4四桂もありますね」と森下九段。先手は後手の攻めを見きりやすく、優勢の福間女流王位が逃げきりそうです。 

Dsc_4301(対局再開前の福間女流王位。猛追されたが、何とか踏みとどまった)

(紋蛇)

大盤解説会

15時から始まった大盤解説会は、16時30分過ぎに130名ほどの来場者が訪れています。トップバッターの野月・久津コンビから森下・中倉彰コンビに交替し、熱戦の模様を解説しています。

Dsc_4371Dsc_4372(森下卓・日本将棋連盟常務理事)

Dsc_4377(中倉彰子女流二段・日本女子プロ将棋協会理事代行)

(紋蛇)

「おかしくなってきた」

2025051369福間女流王位が快調に攻めて「終局が近いか」といわれていましたが、伊藤沙女流四段の頑張りが功を奏して難しくなったようです。▲3八同玉に△5五銀打が厚みを作る好手。以下▲2六角に森下九段は「おかしくなってきた」とつぶやきました。先手は玉が薄く、角も狭いです。今度は福間女流王位が神経を使う展開になってきました。

Dsc_4291(対局再開後の伊藤女流四段)

(紋蛇)

こども記者 見ぶん録

前日、北海道新聞の「こども記者」より両対局者に取材が行われています。鋭い質問は大人顔負けだったようで、控室では感心する声が上がりました。取材内容は7月に、下記リンクの『「こども記者きしゃ 見ぶん録」まなぶんデジタル by 北海道新聞』に掲載される予定です。

Dsc_4137 (4人で記念撮影)

【前日、「こども記者きしゃ 見ぶん録」まなぶんデジタル by 北海道新聞】

https://www.hokkaido-np.co.jp/manadigi/md_read_know/md_children_reporter/

(紋蛇)

春から初夏へ

5月、札幌は春から初夏に変わろうとしています。対局場近くの北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)の庭園では、桜が咲いていました。

Dsc_4356(北海道庁旧本庁舎<赤れんが庁舎>)

Dsc_4350(ソメイヨシノがわずか残っていた)

Dsc_4345(満開のヤエザクラが散りつつあった)

Dsc_4351

Dsc_4354(タンポポが咲いていた)

Dsc_4357(チューリップも満開)

(紋蛇)

京王プラザホテル札幌

Dsc_4330
対局場の「京王プラザホテル札幌」は札幌駅から徒歩5分。時計台などの観光地やススキノなどの繁華街に近く、多くの観光客が訪れます。将棋のタイトル戦も定期的に行われており、女流王位戦だけでも今期で8回目となります。

Dsc_4335(JR札幌駅)

(紋蛇)

午後のおやつ

 

15時におやつが出されました。ともにスイーツは「“シマエナガ” フェ デ フォレスティエール」。シマエナガは「雪の妖精」とも呼ばれる、北海道に生息している鳥です。ホテル側の説明によれば「フロマージュブランにサワークリームとイタリアンメレンゲ、生クリームを加えた軽い食感のムースの中に、アプリコットのコンポートとゼリー、バニラムースを閉じ込めました。ホワイトチョコのふわふわ羽毛を身にまとった可愛らしいシマエナガです」とのことです。
飲み物は福間女流王位が「ミルクティー(アイス)」、伊藤沙女流四段が「ミルクティー(ホット)」を頼んでいます。

Dsc_4365(人気のシマエナガをモチーフにした限定スイーツ。春らしく「桜」のお菓子が散らしている)

Dsc_4361(ホテル内にあるフォトスポット。京王プラザホテル札幌には、シマエナガをモチーフにした商品やコンセプトルームが用意されている)

【京王プラザホテル札幌 プラザで“癒し”探しませんか?】

https://www.keioplaza-sapporo.co.jp/event/detail_825.html

(紋蛇)

先手が好機を捉える

2025051343再開後に▲4五歩と仕掛け、戦いが始まりました。△同歩は☗5四歩☖同歩☗3三角成☖同桂☗8三歩成があります。

49△8三同銀は▲6三角が王手飛車、△8三同飛は▲同飛成△同銀に▲6三角や▲8一飛で攻めが続きます。
実戦は、▲4五歩に△6二金で▲6三角の筋を防ぎました。しかし▲4四歩△同銀▲8五桂で先手に勢いが出てきました。

2025051347△8五同桂は▲同飛です。次は▲8三歩成△同銀▲8二歩△同飛▲9五桂や、▲3六歩から▲4五歩で銀を取りにいく筋があります。伊藤女流四段は▲8五桂に49分考えたすえに、△6五歩と突きました。攻めを呼び込む手ですが、控室では「伊藤さんだけが試練を迎えている」「振り飛車が理想的な展開」といわれています。

Dsc_4325(14時過ぎの控室)

Dsc_4327(15時から大盤解説会を担当する、野月八段と久津女流三段。朝から熱心に検討を続けている)


(紋蛇)

対局再開

Dsc_4290(伊藤女流四段が先に戻って、考えていた)

Dsc_4293

Dsc_4295_2(福間女流王位は再開直前に戻った)

Dsc_4299(水のペットボトルを手に取りながらも、盤上をにらむ視線は鋭い)

Dsc_4305(再開されると、すぐに▲4五歩と仕掛けた)

Dsc_4312(伊藤女流四段は表情を変えずに考えていた)

Dsc_4323(駒がぶつかり、前傾姿勢に。勝負どころだ)

(紋蛇)

昼食休憩時の対局室

Dsc_4288(昼食休憩時の対局室)

Dsc_4286(力戦形とあってか、ともに小刻みに時間を使った)

Dsc_4281(現局面)

Dsc_4289(▲4五歩△同歩▲5四歩の仕掛けが有力視されている。△同歩▲8三歩成△同銀▲3三角成△同桂と進むと、▲6三角の王手飛車がある)

Dsc_4282(福間女流王位の王将)

Dsc_4284(伊藤女流四段の玉将)

(紋蛇)

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