女流王位戦中継Blog

JRホテルクレメント徳島で女流王位戦が戦われるのは、今回で13回目となります。第20期のみ第５局で、ほかはすべて第４局が指されました。これまでに行われた対戦は以下のとおり（肩書、段位などは当時のもの）。
里見女流王位は、第29期にこの地で敗れてタイトルを奪われ、ちょうど１年後の次の期で、奪い返した場でもあります。両者の対戦は第28期であり、伊藤挑戦者が勝っています。その対戦からちょうど６年の月日が流れ、本日を迎えています。

（対局開始を待つ両者）

（武蔵）

10時、対局者に午前のおやつが運ばれました。里見女流王位はアールグレイティーとミックスジュース。伊藤女流四段はノアゼットオペラ、すだちバーモントを注文しています。
（里見女流王位は飲料のみの注文）
（ノアゼットオペラはチョコレートケーキ）

（武蔵）

里見女流王位の中飛車で始まった将棋でしたが、上図△２五歩に▲２八飛と回って対抗形となりました。
第２局と似たような局面ですが、１筋を受けずに玉形を整えた後手に対し、先手も右桂の活用を急ぎました。互いに工夫した跡が見て取れます。特に伊藤女流四段は、△６三銀までに４分しか消費しておらず、事前の研究具合がうかがえます。

（理事として現地を訪れる清水女流七段が検討する）

（武蔵）

（記録係の真田女流三段が棋譜用紙に記入する）
（８時45分、伊藤女流四段入室）
（２分後に里見女流王位が現れた）


（背筋を伸ばして対局開始を待つ）

（武蔵）

９時、立会人の武市七段が対局開始を告げ、第４局が始まりました。
（武市七段が定刻を告げる）
（対局開始の一礼）
（里見女流王位は初手に▲５六歩と突いた）
（後手の伊藤女流四段は、角道を開けた）
（里見女流王位は中飛車を用いる）

（武蔵）

おはようございます。女流王位戦第４局の朝を迎えました。昨日までの雨はどこへやら。現地は好天に恵まれました。本日のタイムスケジュールは以下のとおりです。

９:00　対局開始
10:00　午前のおやつ
12:00　昼食休憩
13:00　対局再開
15:00　午後のおやつ
??:??　 終局
（晴れた空に眉山がくっきりと）

（武蔵）

検分後、関係者のみの食事会が行われました。両対局者は明日の意気込みを述べ、対局に備えて自室に戻りました。
（里見女流王位）
「本日は雨ではあったのですが、素敵な景色のもと、目を癒やされてこちらにきました。最高の環境を整えていただきましたことに、心より感謝申し上げます。明日は自分の力を精一杯出しきれるように頑張っていきたいと思います」
（伊藤女流四段）
「徳島に伺うのは６年ぶりです。そのときは非常によくしていただいた印象があり、今回の対局を楽しみにしてきました。東京とは違う穏やかな空気が、私はとても好きです。スコアは１勝２敗で厳しい状況ではありますが、目の前の一局に全力を尽くしたいと思っております」

以上で本日の中継ブログ更新を終了します。対局は明日９時開始です。お楽しみに。

（武蔵）

17時の予定を早めて検分が始まりました。検分は盤駒や対局室の明るさなどを確認する作業です。
（武市立会人主導のもの、16時55分頃に始まった）
（里見女流王位は防衛を懸けた一戦で先手番）
（挑戦者・伊藤女流四段はあとがない戦い）
（カーテンを閉めて、光量を確認した）
（滞りなく、短時間で終了した）

（武蔵）

両対局者は陸路と空路を使って、それぞれ現地入りをしました。まずは主催紙のインタビューを受け、その後、検分を行いました。
（先にインタビューを受けたのは、伊藤女流四段）
（インタビューの内容は、翌日の紙面に掲載される）
（記念撮影はチャペル前を予定していたが、あいにくの雨）
（チャペル前の部屋で記念撮影）

中日新聞のYouTubeチャンネルでは、両者のインタビューの動画を視聴できます。

【中日 東京 将棋サブチャンネル：里見女流王位インタビュー】
https://www.youtube.com/watch?v=h4tG0Fn6J68&pp=ygUP5aWz5rWB546L5L2N5oim

【中日 東京 将棋サブチャンネル：伊藤女流四段インタビュー】
https://www.youtube.com/watch?v=vgBRd6Nil2w

（武蔵）

里見香奈女流王位（五冠）に伊藤沙恵女流四段が挑戦中の第34期女流王位戦は、第３局を終えて里見女流王位２勝と、５連覇に向けてあと１勝と迫りました。ここから伊藤女流四段は巻き返しを図れるか。第４局（徳島新聞社主催）は、徳島県徳島市「JRホテルクレメント徳島」 にて行われます。対局は、６月７日（水）９時開始。先手は里見女流王位。持ち時間は各４時間です。おやつは10時と15時に運ばれ、昼食休憩は12時から１時間です。立会人は武市三郎七段、記録係は真田彩子女流三段が務めます。観戦記は西川和宏さんが執筆し、後日、北海道新聞・東京新聞・中日新聞・神戸新聞・徳島新聞・西日本新聞の各紙上にて掲載されます。

【主催：徳島新聞デジタル】
https://www.topics.or.jp/
【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/kifu/34/joryu-oui202306070101.html

（対局場のホテルは今年で30周年。女流王位戦よりも若い）

インターネット中継は棋譜コメント入力を飛龍、ブログを武蔵が担当します。どうぞ、よろしくお願いいたします。

（武蔵）