本局のTwitter解説は杉本和陽四段が担当を務めます。
杉本和陽四段>おはようございます。本日のTwitter解説を務めます、杉本和陽です。よろしくお願いいたします。戦型予想は、里見女流四冠の先手中飛車を予想します。対して渡部女流王位の対策が注目です。1局目のように持久戦模様で迎え撃つか、はたまた違う作戦か。両者いい内容で1勝ずつしているので、本局はどうなるのかとても楽しみです。
(飛龍)
以下のとおり、JR新飯塚駅徒歩5分の、のがみプレジデントホテルで現地大盤解説会が開催されます(対局場の旧伊藤伝右衛門邸ではありませんので、ご注意ください)。
日時:5月29日(水)14時開場、15時開始~終局まで
場所:のがみプレジデントホテル(福岡県飯塚市新立岩)
解説:豊川孝弘七段
聞き手:山口絵美菜女流1級
入場料:無料 ※途中、次の一手出題あり
お問い合わせ:西日本新聞イベントサービス(092-711-5491)
https://www.shogi.or.jp/event/2019/04/303_2.html
(飛龍)
両対局者が退場し、残った棋士・女流棋士が再度登壇。山口絵女流1級の司会進行で明日の対局の見どころが語られました。
大盤解説会聞き手の山口絵美菜女流1級「司会を務めます、山口です。ここからは明日の第3局の見所や戦型予想を行っていきます。まず、立会人の豊川先生、お願いします」
立会人兼大盤解説会解説の豊川孝弘七段「1局目が里見女流四冠が先手でゴキゲン中飛車、2局目が渡部女流王位の先手番で里見女流四冠の四間飛車。そして先日、(ヒューリック杯)清麗戦でも両対局者は指していまして、そのときは里見女流四冠の先手三間飛車だったんですよね。サービス精神でいえばここで向かい飛車かなとなるところですが、天下分け目の一戦、目の離せない鼻血ブー高木ブーですから、ゴキゲン中飛車になるように思います」
山口絵女流1級「脇先生はいかがですか?」
脇謙二八段「いまのあとにですか(笑)。里見女流四冠が飛車を振ることは間違いないと思いますが、中飛車ではないかと思います」
島井咲緒里女流二段「里見女流四冠の中飛車に、渡部女流王位がどのように対抗するかなと。第2局は渡部女流王位が珍しく急戦調で指して勝っていますが、お互いに研究もされているでしょうし、そのあたりの駆け引きもどうなるか。あと、昔から里見女流四冠はよく食べ、渡部女流王位はあまり食べなかったです。そのあたりの食事の選択なども、注目してみていただければと思います」
記録係の藤井奈々女流1級「記録という勉強の立場ですが、先ほど、おやつを選ばせていただきまして、そちらも楽しみになりました。戦型予想は里見女流四冠の中飛車に、渡部女流王位のエルモ囲い(3一金・3二玉・4二銀型)かなと思います」
豊川七段「山口さんはどう見ていますか?」
山口絵女流1級「司会だと触れなくていいと思っていました(笑)。第2局で渡部女流王位が急戦をやって勝たれているわけですが、この第3局では持久戦調の展開を選ばれるのではないかと思っています」
一通り見どころが語られ、前夜祭は閉会となりました。(閉会の挨拶を述べる浜崎安司・飯塚商工会議所専務理事)
(書き起こし:潤記者)
以上で対局前日のブログ更新を終了します。明日の対局をお楽しみに。
(飛龍)
ご当地アイドル「smile」は飯塚対局ではすっかりおなじみ。元気に踊りながら歌を披露し、両対局者にエールを送りました。
続いて両対局者の決意表明、記念品・花束贈呈と進みます。
(渡部愛女流王位)
「昨年に引き続き、旧伊藤伝右衛門邸での対局ということで、歴史ある地で対局できることをうれしく思っています。1勝1敗で第3局となりますが、内容のいい将棋をお見せできるように頑張りますので、大盤解説や中継等をご覧いただければと思います」
(里見香奈女流四冠)
「昨年に引き続きまして、ここ福岡県に対局者として来られたことをうれしく思います。先日、名人戦第4局でも飯塚市で対局が行われたということで、同じ飯塚市でタイトル戦を指せることをうれしく思います。明日は自分の力を精一杯出し切れるよう、盤上に集中して頑張りたいと思います」
(書き起こし:潤記者)
(飛龍)
続いて棋士、女流棋士が登壇しました。
(左から山口絵美菜女流1級、藤井奈々女流1級、豊川七段、両対局者、そして……)
(脇謙二・日本将棋連盟常務理事)
「明日からの第3局は注目の一戦となりました。熱戦が期待されます。大盤解説会では豊川七段によるためになる、そして楽しい解説が聞けると思いますので、足をお運びいただければと思います」
(島井咲緒里・LPSA(日本女子プロ将棋協会)理事)
「私個人としては3回目の飯塚市となります。対局場にも先ほど寄らせていただきましたが、棋士としてこのようなところで指せれば素晴らしいと思いました。渡部女流王位とはLPSA所属同士で、協会内でファンクラブに関して一緒に担当しています。また、里見女流四冠とは姉妹弟子で、最近は妹の咲紀女流初段と女性教室を開講されました。両対局者ともタイトルホルダーでありながら精力的に普及活動に努められており、先輩という立場からの発言としてお許しいただきたいのですが、本当に立派だなと思います」
(書き起こし:潤記者)
(飛龍)
18時から、のがみプレジデントホテル3階「平安」の間で前夜祭が行われました。
(本局の協賛には株式会社QTnet、大王製紙株式会社も名を連ねる)
(飯塚市長代理、西大輔・飯塚市教育長による代読)
「公務のため出席できない市長からメッセージをお預かりしています。『今期の女流王位戦は、前期と同じ顔合わせとなりました。立場は逆でして、渡部女流王位は初防衛を、里見女流四冠はクイーン王位を懸けての対局となります。同市といたしましても両対局者が集中して対局していただけるよう、最大の努力をしてまいります』」
(柴田建哉・西日本新聞代表取締役社長の挨拶)
「昨年もここでご挨拶させていただいたあと、両対局者から対局場について、『緑の多く見えるとてもいい対局場ですね』というようなことを言っていただきました。飯塚市での対局は13年連続で、ここまで続けられたことを関係者の方々に感謝するとともに、令和元年、明日の第3局の熱戦に期待しております」
(下平雅之・日本将棋連盟福岡県支部連合会理事長の挨拶)
「今回の両対局者とは実は将棋を教わったことがありまして、渡部女流王位とは確か14歳でいらっしゃるときに、赤旗名人戦で教わっていまして、里見女流四冠とも10年くらい前だと思いますが、岡山で1局教わっています。私にとって今期の女流王位戦は、深くゆかりのある棋戦でもあるなと思います」
(岩崎和人・QTnet代表取締役社長の挨拶)
「大王製紙様も協賛としてお見えの中、協賛代表として失礼いたします。飯塚市で13度目の女流王位戦ということで、一ファンとして非常にありがたいかぎりです。前夜祭を通じて皆様と楽しみ、全国のファンとともに明日の対局中継を通じて将棋を楽しみたいと思います」
(書き起こし:潤記者)
(飛龍)