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2017年5月30日 (火)

前夜祭(2)

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【主催者挨拶】梶原善充・飯塚市副市長

「女流王位戦の6大タイトルの女流王位戦を11年連続で飯塚市で開催しております。今回の対局の舞台となる旧伊藤伝右衛門邸をはじめ、近代化産業遺産を核とした観光を振興しており、現在は外国人観光客の誘致にも積極的に取り組んでいるところです。今年の女流王位戦は3連覇を目指す里見女流王位と、初タイトルを狙う伊藤女流二段が第3局を迎え、タイトルの行方を左右する大事な一戦と認識しております。本市としましても、この大事な一戦を迎え、両対局者に集中して対局に臨んでいただきますよう、最大の努力をしてまいりたいと思っております」

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【主催者挨拶】柴田建哉・西日本新聞社代表取締役社長

「1勝1敗で迎える第3局、今回の流れを決する重要な局面を当地飯塚で開くことができ、歴史に残るというと大げさですが、非常な名勝負を我々としても期待したいと思っております。昨今、将棋ブームといわれていると伺っております。AI(人工知能)と人間の対決、史上最年少の男性プロ棋士ですが、藤井さん(聡太四段)が連勝を続けていること、いろいろな意味で将棋が我々メディアをにぎわしている点は、将棋ファンにとって大変喜ばしいと思っております。将棋はもちろん、日本の伝統文化ではありますが、新しい技術や若手の台頭などの流れを受けて、発展することを期待したいと思っております。弊社は西南戦争の年に創刊して以来、今年で140周年を迎えることができました。本業は報道であります。同時に地元の新聞社として文化やスポーツをいかに振興するかも大きな役割です。日本の伝統文化の将棋を含め、いろいろな文化を支えていきたいと思っております」

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【来賓挨拶】瀧上秀人・日本将棋連盟飯塚支部長

「支部の活動報告からまいります。毎年盛大に前夜祭、女流王位戦という伝統あるタイトル戦が行われる恩恵を受けまして、飯塚支部は盛況に活動を行っております。毎月第2、第4日曜日、飯塚市枝国にございます穂波福祉総合センターで午後1時から5時まで、主にトーナメントを含めまして定例会を行っております。自薦他薦は問いませんので、腕に覚えのある方、初心者の方、これから将棋を始めてみようと思っている方、学生さん、どなたでも構いませんので一度会場に見学がてら遊びにいらっしゃってください。心優しい愉快な仲間たちが皆様をお待ちしておりますので、どうかよろしくお願いいたします。私も第1局、第2局を盤上に並べながらコメントを拝読しました。少しでも興味を持たれた方は盤に並べていただきますよう、お願いいたします。里見先生の鋭い攻めに伊藤先生の二枚腰の受け、それが如実に反映された2局だったのではないでしょうか。明日は実力伯仲のおふたり、熱戦が期待されると思いますが、明日の対局がおふたりにとって、またこの会場にお集まりの大勢の皆様方にとって、そして日本全国に散らばる1,000万の将棋ファンにとって最高の一局、心に残る一局、後々まで語り継がれる名局、好局となることを祈りまして私の挨拶とさせていただきます」

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【協賛社挨拶】岩崎和人・九州通信ネットワーク株式会社代表取締役社長

「この飯塚で11年連続、すばらしいですね。ありがとうございます。私は昔からの将棋ファンで、九州電力グループの将棋部の副部長を永らくやっておりました。いま、部長は貫正義・九電会長というご縁もありまして、ささやかな協賛をさせていただいているところです。いま、将棋ブームが来ていますね。5月5日にQTNet杯こども将棋名人戦を開催しました。去年は230人で「すごいね」と言っていたのですが、今年は310人を超えました。4割アップです。AI将棋の活躍、九州ですと佐藤(天彦)新名人の誕生、藤井先生(聡太四段)の大活躍と、ものすごく盛り上がっていますね。その前からずっと飯塚の地で女流王位戦をやってきた賜物でもあると思っております。九州の研修会は1年5ヵ月前に13、14人で始めたのが、倍の28人います。その中には女性もいらっしゃる。卒業した女性もいらっしゃるし、現在も研修会の女性もいらっしゃり、中心は小中学生です。その中から、今日のふたりにさきざき挑戦するような子も出るのが楽しみだと思っております」

(書き起こし:飛龍記者/写真:夏芽)

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