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2014年5月

2014年5月14日 (水)

先手の攻め、後手の受け

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清水女流六段が▲6五桂と跳ねた手に対して甲斐女流王位が△3三銀と上がった局面。先手の攻め、後手の受けの構図だ。現状は先手の1歩得。ただ先手もうまく攻めを繋がないと玉が薄いのでカウンターが怖い。

■Twitter解説■
千田翔太四段>▲2四歩と打って、△同歩なら、▲2三歩。△同銀なら▲5五角とかが見えますね。ただ、△同銀も分からなければ、△2二玉の顔面受けも分からないです。(難解)

Dsc_0471(銀を繰り出し、後手陣に襲い掛かろうとする清水女流六段)

(吟)

現地大盤解説会始まる

Dsc_0499「北海道出身は相掛かりが好きな棋士が多いですね。屋敷(伸之)九段、中座(真)七段、あとは我々の師匠の勝浦(修九段)でしょ。あとは日浦(市郎八段)さんもそうですね。屋敷九段の師匠の五十嵐豊一九段もそうです。何か血が騒ぐんですかね」と野月七段が解説している。

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Dsc_0514(和服で登場の久津女流初段)

Dsc_0517野月七段は相掛かりを指しこなすコツを「相手の銀を見なさい」と解説。「お互い同じような段にいればいいです」と続けた。

(吟)

午後のおやつ

Dsc_0479甲斐女流王位の注文はクレープシュゼット、いちごのバニラアイスとフルーツを彩り、飲み物はジンジャーエール。

Dsc_0484 クレープシュゼットは熱いカラメル(オレンジ)ソースを掛けたクレープ。

Dsc_0488清水女流六段の注文は白玉ぜんざいとカフェオレ。白玉ぜんざいに使われる小豆は十勝産。

(吟)

美人の湯

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「肌にしっとりとなじむ美人の湯」が十勝川温泉。十勝川温泉は珍しいモール温泉。泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)。神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみなどに効果がある。
野月七段お勧めのお湯だ。

(吟)

「観月苑」周辺を歩く

Dsc_0385(昨日の夕方は小雨が降っていた音更町だったが本日はすっきり晴れ渡る)

Dsc_0393(「観月苑」の裏手から撮影)

Dsc_0396(綺麗に手入れされている「観月苑」のお庭)

(吟)

本局の使用駒

Dsc_0136(左が桂山作水無瀬書、右が木村文俊作木村名人書の盛上げ駒。どちらも北海道将棋連盟所蔵のもの)

Dsc_0425(本局には木村文俊作木村名人書の盛上げ駒が使用されている。この駒は女流王位戦の第22期、第23期でも北海道対局で使用された)

(吟)

氷が……

Dsc_0420(大量の氷)

Dsc_0436(帯広は最高気温26度と予報が出ている。熱かった対局室に氷が運ばれた。当初(写真は昼食休憩時)は盤の真横と下座側に氷を置いて扇風機で風を送る予定だったが、風が直接当たるのと氷が溶ける音がするとのことで隣の部屋に設置されることになった)

Dsc_0445(30分もすると氷は半分以上溶けていた)

(吟)

対局再開

Dsc_0459(先に入室して考え込む甲斐女流王位)

Dsc_0463(再開後の一手、△6三角を着手する甲斐女流王位)

Dsc_0473_2(清水女流六段)

Dsc_0477(両者とも腕組み)

(吟)


昼食休憩に入る

12txt49▲7五飛に甲斐女流王位が19分使って昼食休憩に入った。消費時間は▲清水女流六段1時間12分、△甲斐女流王位1時間25分。対局は13時に再開される。

Dsc_0404(甲斐女流王位の昼食の注文はあんかけ焼きそば)

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Dsc_0407(清水女流六段は十勝名物 豚丼とオレンジジュース)

Dsc_0410(豚肉はもちろん十勝産)

(吟)

19年前を振り返る

19年前の十勝対局は清水女流王位に矢内女流初段が挑んだ。持ち時間は各3時間で五番勝負は秋に開催されていた。第6期は清水女流王位が3連勝で防衛している。

第6期女流王位戦五番勝負第2局
平成7年9月28日 
於・北海道・十勝川温泉・笹井ホテル

持ち時間 ▲女流王位 清水 市代
各3時間 △女流初段 矢内理絵子

▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △4四歩
▲2五歩 △3三角 ▲4八銀 △8四歩
▲7八銀 △2二銀 ▲5六歩 △3二金
▲3六歩 △5二金 ▲4六歩 △6二銀
▲4七銀 △8五歩 ▲7七銀 △7四歩
▲7八金 △4一玉 ▲3七桂 △6四歩
▲5五歩 △6三銀 ▲5六銀 △4三金右
▲7九角 △5四歩 ▲同 歩 △同 銀
▲5五歩 △6三銀 ▲1六歩 △5一角
▲4五歩 △同 歩 ▲同 銀 △4四歩
▲5六銀 △3三銀 ▲6九玉 △3一玉
▲4六角 △2二玉 ▲6六歩 △8四角
▲5八金 △7三桂 ▲2九飛 △7五歩
▲同 歩 △同 角 ▲7六歩 △8四角
▲7九玉 △7四銀 ▲4五歩 △6五歩
▲4四歩 △同 金 ▲5四歩 △同 金
▲2四歩 △同 歩 ▲4五銀 △4二飛
▲4四歩 △同 金 ▲同 銀 △同 飛
▲4五金 △4一飛 ▲3五歩 △5一飛
▲6八金左△7八歩 ▲同 玉 △6六歩
▲3四歩 △6七銀 ▲8八玉 △4二銀
▲4三歩 △5八飛成▲同 金 △7八金
▲9八玉 △4三銀 ▲8二飛 △4二歩
▲2三歩 △1二玉 ▲2四飛 △8六歩
▲2二歩成△同 金 ▲同 飛成△同 玉
▲4二飛成
 まで、101手で清水 市代女流王位の勝ち。
(消費時間=▲2時間33分、△2時間42分)

この対局の記録係を務めていた立会人の野月七段に当時を振り返ってもらった。

「当時は三段でしたね。道新さんにはかわいがってもらっていましたし、手合課でアルバイトをしていたので、好きな対局の記録をとることができました。王位戦関係の北海道対局は率先して記録をとっていました。それから里帰りをすると。
この対局の話題は矢内さんのタイトル初挑戦でした。初々しかったです。メガネだったのがコンタクトになったのもこの頃です。
棋士になってからも十勝川温泉には20回以上きてますね。棋士仲間に旅行の相談をされると、まず帯広に降りて十勝川温泉に行くことを勧めています。あとはそれから考えたほうがいいと。十勝は温泉がよくて、ゆっくりできます」と話してくれた。

Dsc_0391(雄大な十勝川。ゆっくりと流れる)

(吟)

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