▲４四同銀に対し甲斐女流王位が△７六桂と跳ねた局面。残り時間は▲清水女流六段28分、△甲斐女流王位56分。△７六桂にも数分使って▲７六同銀を着手した。残りは20分ほどしかないだろう。控室では▲７六同銀△同銀▲４三歩△３一角▲３三銀成で難しいといわれていた。形勢は互角だが残り時間が少ないのが清水の懸念材料だ。
■Twitter解説■
門倉啓太四段＞△７六桂でした。これは▲７六同銀△同銀▲４三歩△３一角▲３三銀成で先手も戦えます。(互角)
（吟）
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16時32分、清水女流六段が▲４五銀とぶつけていった。▲４五桂は検討されていたが、銀は意外だったようで「えっ、銀でいったよ」と武市七段。いよいよ局面が激しくなりそうだ。
（指し直し局の開始前。５九に玉を据える清水女流六段。▲４五銀の仕掛けはうまくいくのか）
（吟）
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「渭水苑」での女流王位戦は11年ぶり。2003年10月に行われた第14期女流王位戦第４局、清水市代女流王位に中井広恵女流三冠が挑んだシリーズ。87手で清水女流王位が制し防衛を決めた一局（肩書きは対局当時）。
昨日、両対局者に聞くと「初めてですね。『渭水苑』は」と甲斐女流王位。
「対局はいつだったかな。10年……もっとかな。昔すぎて忘れましたね」と清水女流六段。
（吟）
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指し直し局は甲斐女流王位がゴキゲン中飛車、清水女流六段が超速▲３七銀で迎え撃つ形となった。対局開始から早いテンポで進行している。消費時間は▲清水女流六段２時間39分、△甲斐女流王位１時間36分。
（写真は４手目に△５四歩と突く甲斐女流王位）
「渭水苑」での千日手指し直しといえば第51期王位戦第５局、千日手が成立したのは２日目の19時33分。手数は149手だった。指し直し局は120手で挑戦者の広瀬章人六段が制した。指し直し局が終局したのは３日目に突入した１時20分。両者疲労困憊の激闘だった。
【第51期王位戦第５局千日手局▲広瀬章人六段－△深浦康市王位戦】
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/oui20100824_25.html
【第51期王位戦第５局千日手指し直し局▲深浦康市王位－△広瀬章人六段戦】
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/oui20100824_25r.html
（吟）
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指し直し局が始まって、やや落ち着いてから対局室には午後のおやつが運ばれた。
（甲斐女流王位の注文はチーズケーキとレモンティー）
（清水女流六段の注文はチーズケーキとホットコーヒー）
（吟）
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△７四銀で同一局面が４度出現して千日手が成立した。終局時刻は14時28分。指し直し局は30分後の14時58分に開始される。消費時間は▲甲斐女流王位１時間29分、△清水女流六段２時間32分。先後を入れ替えて指し直し局は行われるため、先手は清水女流六段になる。指し直し局の持ち時間は清水女流六段が１時間28分、甲斐女流王位が２時間31分。
（千日手成立直後の対局室。清水女流六段は時計を確認している）
（武市七段が両対局者に再開時刻を伝える）
（吟）
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