---大熱戦、お疲れ様でした。本局を振り返っていかがでしたか。
力戦調だったので、形勢判断が難しい将棋だった。ちょっと寄り切られた感じがするのですが、何度も形勢が揺れ動いたので最後までわからない将棋でした。
---女流王位戦は3期ぶりの挑戦になりますが、いまのお気持ちをお願いします。
久方振りで、三社さんの地元の皆様に会いにいけるのを楽しみにしています。
---本局を振り返っていかがですか
中盤はちょっと苦しいと思っていたので、急に勝ちになったかと。終盤はそうですねぇ……王様を逃がしてしまったので。もう少しうまい寄せが多分あったかなと思います。
(紋蛇)
154手まで清水女流六段が勝ち、挑戦者に決まった。終局は18時24分、消費時間はともに2時間59分。
2枚の角が先手玉をにらみました。一転して、先手玉が危なくなっています。後手の入玉を防ぐために中井女流六段が守り駒のと金を捨てて寄せにいきましたが、少し危険だったようです。
(紋蛇)
▲9七玉△4三玉の応酬。持将棋の可能性も指摘されています。
「先手玉はと金が厚く、まったく寄らないです。あとは清水さんが入玉して持将棋に持ち込めるかどうかだと思います。現状は後手の点数が足りないので、自陣の駒をなるべく取られないようにして2九飛を目標にしたい」(野月七段)
(紋蛇)
金にひもをつける▲6八歩。
形を整える△6三金。
互いに一気の寄せはないと判断しています。「激戦としかいいようがない」「この二人らしい戦いだ」との声が上がりました。ライバル対決、予想通りの熱戦を繰り広げています。時刻はまもなく18時です。
(紋蛇)
飛車打ちが厳しく、先手ペースという評判です。
(紋蛇)
上図は▲9九飛から9筋突破を狙う手も見えますが、じっと▲8五歩でした。
角を8六や9五に出たほうがいいという判断です。実戦は△8五同飛▲9五角△5二玉▲8四歩。
次に▲7七桂と飛車を捕獲する手がありますが、清水女流六段も承知の上で強く踏み込んでいます。激しい攻め合いになりそうです。
(紋蛇)