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12時になり、図の局面で昼食休憩に入った。消費時間は▲甲斐1時間48分、△里見51分(持ち時間、各4時間)。対局は13時に再開する。室岡七段の評価は「後手優勢」。脇八段も後手がいいとみている。後手は7八歩がと金になった。さらに8九桂と交換になれば駒得という実利が手に入る。
(里見女流王位)(牛蒡)
11時40分ごろ。図の局面まで進んで「後手ペース」と言われている。▲8八飛(27手目)をとがめる△4四角(30手目)、▲8六飛(35手目)をとがめる△7八歩(42手目)がよく利いている。
(里見女流王位) (甲斐女流四段)(牛蒡)
(JR徳島駅近くの線路。どこか広々とした印象を受ける) (それは電力を伝える架線がないから。徳島には「汽車の道」という散策スポットもある) (ディーゼルエンジンの力強い音が響く。ディーゼルで動く場合は気動車とも呼ばれる)
(牛蒡)
徳島市では毎年8月12日~15日に「阿波おどり」の祭りが開催される。100万人単位の観光客が訪れる一大イベントであり、徳島の街では6月に入ると各所でおどりの練習が行われるそうだ。今日もどこかでカネや太鼓の音が響いているのかもしれない。写真は徳島市内で見つけた阿波おどりのデザイン。市内のいたるところで発見できる。
【阿波おどり】http://www.city.tokushima.tokushima.jp/kankou/awaodori/index.html
(ポストでも) (信号でも) (歩道でも)
写真は本日付の徳島新聞朝刊。昨日はサッカー・ワールドカップ最終予選があり、日本がオーストラリアと引き分けてW杯出場権を獲得した。24面には両対局者のインタビューが掲載されている。里見女流王位は「見ている方が楽しくなるような将棋を指したい」、甲斐女流四段は「守勢にまわることが多いので積極的に指せれば」と話していた。
図は9時50分ごろの局面。互いに駒組みを進めている。後手は飛車側に手をかけており、△4四銀から△3五銀の応援も見込める。ただし玉の囲いはまだ進んでいない。先手の囲いは金無双でほぼ確定しているが、飛車側の駒組みが難しい。図で▲7六飛が形だが8八銀の活用が難しくなる(▲7六飛~▲7七銀は△7八角がある)。10時15分、本譜は図から▲7八飛△6一玉▲7七銀△1四歩▲6六銀△1五歩と進んだ。先手に苦労の多そうな序盤戦と言われている。
(10時ごろの控室。脇八段が検討している)
対局室に午前のおやつが運ばれた。甲斐女流四段はフルーツ盛り合わせと緑茶、里見女流王位はモンブランと徳島名産スダチのジュース。里見女流四段のもともとの注文は「ケーキとスダチのジュース」だったので、モンブランはホテル側で選んだようだ。
(甲斐女流四段のフルーツ盛り合わせ) (里見女流王位のモンブランとスダチのジュース)
本局は連続静止画中継を行っている。トップページの「対局者カメラ」のリンクから参照可能。棋譜中継やブログとあわせて、対局室の熱気を感じ取っていただきたい。
(9時37分、里見女流王位) (同じく甲斐女流四段)
初手から▲7六歩△3四歩▲7五歩△8八角成▲同銀△5四歩▲6八飛△2二飛▲2八銀△4二銀▲4八玉△2四歩(図)。戦型は相振り飛車、四間飛車対向かい飛車となった。図の局面で甲斐女流四段は▲7八飛とした。一般的には▲7七銀から▲8八飛と振り直す展開が多いようで、「甲斐挑戦者の新構想」と室岡七段は解説している。
(対局前日の甲斐女流四段)
(日本将棋連盟会長・谷川浩司九段、立会人・脇謙二八段) (記録係の藤原結樹三段は徳島市出身) (定刻の9時に対局が始まった) (甲斐女流四段、初手は▲7六歩) (里見女流王位、2手目△3四歩) (以下▲7五歩△8八角成と進んだ。力戦相振り飛車になりそうだ)(牛蒡)