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2013年5月 8日 (水)

前夜祭(3)

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(登壇した棋士を代表して立会人の畠山鎮七段が挨拶)

皆さまこんばんは。女流王位戦の立ち会いとして参りました。去年は同じカードで、甲斐さんが女流王位として、里見さんが挑戦者として戦ったんですけども、今年は立場を逆にして戦うことになりました。女流棋士は和室で戦うんですね、持ち時間が4時間だから夕方まで。そこで盤面に注目しがちなんですけども、対局姿勢にも注目してほしい。二人は本当に正座を崩さないんですね。男性はタイトル戦でも、感想戦であぐらになったり、対局中でも崩して考えらる方が多いですけど、女性ですと正座で、感想戦でも凛とした対局姿でいます。里見さんは他の場所でも、感想戦でも正座ですし、甲斐さんはNHK杯の記録係をされていた4年間、ずーっと正座で、放映時間が終わってもプロ棋士の感想戦を正座で見ていたのが非常に印象に残ります。
第1局は姫路のほうで行われまして、里見さんが1筋を、甲斐さんは9筋を攻めるというお互いが主張した大熱戦になりました。里見女流王位が勝って1勝0敗になったわけですけども、第1局以上の熱戦がこの地で期待できるのではないかと思います。
それから私事ですけど、実は私大阪から来ているんですけども、タイトルホルダーでも大阪から棋士が来るのは初めてです。実は私生まれてすぐに札幌に来まして札幌で育ってきましたので。非常に今うれしくて。将棋を覚えたのは札幌で、大阪でプロになったんですけども、まさか北海道の地に将棋のイベントで戻って来られるとは思っていませんでした。明日の大盤解説会で久津さんと一緒に盛り上げたいと思っていますので、どうぞたくさんの方がお越しいただくことを願っております。

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(地元の子どもたちに花束を贈呈され微笑む両対局者)

(書き起こし・文、撮影・吟)


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