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2012年5月23日 (水)

駒組みの自由度が問題

_23図は10時45分頃の局面。互いに角道を閉じたことで穏やかな展開に進んでいる。先手は高美濃、後手は銀冠に組み互角の勝負、と思えるが先手陣にはひとつ懸案がある。それは7七桂・8八角の形で、先手は角の活用が難しいのだ。▲9六歩~▲9七角は石田流の型だが、それが後手陣にどれだけ響くか、ということも考えに入れる必要がある。反対に、桂を跳ねていない後手陣は駒組みに多くの可能性を残していて、たとえばこの後に△3二飛とスイッチバックして攻撃形を整える選択肢もある。この自由度の差が今後の形勢にどう結びつくか。いずれにせよ、先手が工夫を求められる展開であることは間違いなさそうだ。


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(文)

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