■応接間
「腰壁を高く張った本格的な洋間です。マントルピースにはアール・ヌーボー風ビクトリアン・タイルを配し、格調高い英国風の演出がなされています。床は精緻な寄木張り。南側に設けた出窓の欄間に嵌め込まれているのは英国製でダイヤ模様のステンドグラスです」
■角之間
「5畳ほどの畳敷きの間で、この邸宅の中心に位置します。中ほどに炉が作られた茶室です。天井は網代に組まれ、丸太の長押(なげし)、竹の落掛け、床壁は錆土壁、東に中庭を眺めることができます。渡り廊下の西側中央に横長の躙口(にじりぐち)を設け、その北側に水屋があります」
(文)