女流王位戦中継Blog

15時、午後のおやつが運ばれました。両者ともにフルーツ盛り合わせとアイスカフェオレ。里見女流王位はさらに、対局室にアイスティーとマンゴージュースを頼んでいます。
（フルーツ盛り合わせとアイスカフェオレ）
（里見女流王位は、さらに追加で注文している）

（武蔵）

局面が激しさを増していきます。角のにらみを生かした桂頭攻めで、伊藤女流四段が反撃に出ました。控室では、▲８六金や▲４五桂などをメインに検討が進んでおり、武市七段は「▲８六金なら長い勝負になる」と見解を示しました。
（里見女流王位の対応に注目が集まる）

（武蔵）

徳島県の名所のひとつである「眉山」は、万葉集にもその名が確認できます。眉の形に似ていることから、眉山と名づけられたと言われています。「阿波おどり会館」からロープウェイが出ていますので、登ってみましょう。
まずはJR徳島駅から阿波おどり会館までを歩きます。

（対局場のホテルは、JR徳島駅と隣接する。ここから駅を背にまっすぐ歩くと）

（道中には新町川が流れる）

（橋の下をくぐると）
（一部分は川より下を歩く）

少し寄り道。

（さらに歩くと、瀬戸内寂聴生誕100周年記念碑が建つ）
（『ICCHORA』。いっちょらと名がつく瀬戸内寂聴文化勲章受章記念碑）

（武蔵）

昼食休憩明けからパタパタと進み、里見女流王位が飛車を成り込みました。控室の武市七段は、上図で▲５五歩を示しました。△同金は▲４四角が飛車と金の両取りで、先手ペースです。また、LPSA理事として現地を訪れている鹿野圭生女流二段は「簡単な局面ではないけれど、先手が少しよさそう」と形勢を見ています。

（武蔵）

女流王位戦は新聞三社連合が主催します。番勝負は日本各地を転戦し、各対局場で主催紙が入れ替わります。今回は徳島新聞社が主催です。
今日の徳島新聞朝刊には、小池大志さん執筆による、伊藤園お～いお茶杯第64期王位戦挑戦者決定リーグ紅組▲服部慎一郎五段（現六段）－△石井健太郎六段の一戦が掲載されています。

（武蔵）

13時に対局が再開されました。伊藤女流四段は、すぐには指さず考え続けています。対局再開直後、伊藤女流四段の残り時間が２時間を切っています。
（伊藤女流四段は12時50分前には、対局室に戻っていた）
（里見女流王位は12時50分を過ぎて現れた）

（13時、対局再開。立会人の武市七段が見守り、観戦記を務める西川和宏さんがメモを取る）
（伊藤女流四段の手は、すぐに盤上に伸びない）

（武蔵）

（昼食休憩時の局面▲４五銀まで）
（床の間には少し早めのひまわりが）
（対局室の窓から外の景色を望む）

（武蔵）

上図の局面で12時となり、昼食休憩に入りました。▲４五銀に対して伊藤女流四段は１時間11分の大長考です。ここまでの消費時間は、▲里見46分、△伊藤１時間55分。昼食のメニューは里見がシェフ特製カレーとウーロン茶。伊藤がシェフ特製カレー（少なめ）とアールグレイティー。対局は13時に再開されます。
（両者の注文した特製カレー。里見女流王位は右手奥のウーロン茶、伊藤女流四段は左手奥のアールグレイティーを頼んだ）
（特製カレーはビーフカレー）
（さつまいもやとうもろこしは徳島の名物）

（武蔵）

６年前に同地で指された、第28期女流王位戦第４局を振り返ります。この期は里見女流王位が第１局と第３局を制し、２勝１敗で第４局を迎えました。

戦型は先手向かい飛車、後手三間飛車の相振り飛車で、序盤は３筋を巡る戦いが繰り広げられます。


一進一退の攻防が続き、先に抜け出したのは里見女流王位。図の△３六歩で角の利きを通し、△２六角から２筋の突破を図って、やや後手が指しやすくなりました。

里見女流王位優勢で迎えた最終盤、伊藤挑戦者が放った▲７六銀が勝負手。里見女流王位は△７六同竜と取り、▲７二竜に△５七角成から先手玉を詰ましにいきましたが、先手玉に詰みはありませんでした。このあと受けに回った里見女流王位の粘りを許さず、伊藤挑戦者が逆転勝ちを収めてフルセットに持ち込みました。

（当時の終局直後の様子　撮影＝吟）

【第28期女流王位戦第４局 ▲伊藤－△里見】
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/kifu/28/joryu-oui201706070101.html
【当時の中継ブログ】
https://kifulog.shogi.or.jp/joryuoui/28_5games_04/

（武蔵）

上図△６三銀で金の離れ駒ができたところ、里見女流王位は▲４五歩△同歩▲４九飛△２六歩▲４五桂△４四角▲５三桂成△同金▲４五銀と桂損の攻めに出ました。早くもあとには引けない戦いに入っています。

（飛龍）