挑戦者の西山白玲・女王は奨励会に入って棋士を目指していましたが、昨年4月1日付で女流棋士に転向し、1年2ヵ月が過ぎました。奨励会員時代にも一部の女流棋戦に出場でき、里見女流王位から見た対戦成績にはその間の対局も含みます。その数字はそれで意味がありますが、ここでは西山白玲・女王の女流棋士転向後となる比較的直近のデータにスポットを当ててみました。
西山白玲・女王の通算成績はあくまでも女流棋士になってからの女流棋戦に限ったものとなり(今朝の時点で38勝14敗、勝率0.731)、西山白玲・女王視点の対戦成績もその中の数字となります。
(表はクリックすれば少し大きくなります)
表のとおり、最近は里見女流王位が押していますが、目を引くのが短期間での対戦数の多さでしょう。昨年10月から12月にかけては2棋戦の番勝負を並行して戦っていました。いまも女流王位戦だけでなく、マイナビ女子オープンの五番勝負(西山女王の防衛戦)が継続中で、今後も次々に対戦が増えていくと予想されます。
(盤側に関係者が集う)
左から日本将棋連盟常務理事の井上慶太九段、立会人の武市七段、日本女子プロ将棋協会(LPSA)理事の鹿野圭生女流二段、記録係の武富女流初段。
(水野理事がその場で挨拶に立った)
「徳島での女流王位戦の対局は3年ぶりです。心からうれしく思っております。2勝している里見女流王位が防衛を果たして、更新中の女流タイトル数を通算48期に伸ばすか、西山白玲・女王が初の女流王位に望みをつなげるのか。徳島のファンはもちろん、全国のファンが注目する一戦です。今回の徳島対局が手に汗握る攻防で名勝負になることを期待しております」
以上で本日のブログ更新を終了します。明日の対局をお楽しみに。
(書き起こし:銀杏、撮影:飛龍)