11時すぎ突如、里見女流王位が仕掛けた。△1五歩▲同歩△3六歩と2歩突き捨てて▲同歩に△5五角と飛び出した。「いやぁ~凄い展開になりましたね」と畠山鎮七段も興奮気味に話し楽しそうだ。午前中から里見女流王位の攻めが繰り出された。機敏な攻めなのか、やや無理攻めなのか。先手は▲3七銀、▲1七香、▲4六歩などが考えられる。
■Twitter解説■
佐々木勇気>甲斐さんは意表を突かれたのではないでしょうか。少なくとも僕はビックリしました。時間を使うでしょうね。ここは棋風がでます。僕なら▲6五歩から考えたい。受けに自信のある方なら▲3七銀と受けてたつ手もあります。ここで考えられる手は(1)▲6五歩と攻め合う手。これはいい勝負。(2)▲3七銀は良くしにいく手。ただ△同角成▲同桂△3六飛にどう受けるか。んー。▲4八玉と左辺に逃げ出しますか。僕は(1)を選びたいです。
棋譜コメント24手目より
「玉を引きましたね。私の時代はすぐ△6四歩~△6三金~△7三銀から矢倉に組んでいましたが、今は低い陣形にして待つのが基本です。単に矢倉に組むと、5三銀型なので攻めるのに苦労するんですよね。先手は▲7七桂~▲9六歩~▲9七角と、どんどんいい形になりますから。先手は飛車をどこに引くか考えどころです。(1)▲7六飛と引くと、当たりが強くなるので後手も矢倉に組みやすくなります。(2)▲7八飛は普通な手ですが、△5五角▲5六歩△8二角からコビンを攻められるような手も警戒します。実際にやってくるかどうかは別にして、ちょっと止まるところですよね。いろいろ組み立てを楽しく考えられる局面です」(畠山鎮七段)
畠山鎮七段は幼少時、札幌に住んでおり当時の話しがポンポンと飛び出している。
(4手目、里見女流王位の△1四歩に▲1六歩と受け、△5四歩▲6六歩と進行し△3二飛▲7八飛と互いに飛車を振った)
(吟)