第22期女流王位戦五番勝負第4局

2011年6月21日 (火)

甲斐女流王位、決断の攻め。

昼食休憩前に指された40手目△7四歩は相手の攻めを催促した一番強気な一手。
その手に呼応するかのように、甲斐は休憩を挟んでの長考で▲6五桂からの攻めに踏み切った。
Twitter解説でも指摘されていた攻めだ。


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【Twitter解説】
豊島六段 >> ▲6五桂でいきましたね。△8八角成▲同銀△7五歩▲7三桂成△同桂▲6四飛△7六歩▲6一飛成△5五角▲4六角となれば先手はっきり良さそうです。

神谷七段 >> 桂でしたね。対して角交換を避ける△4四歩は▲7三桂成~▲6四飛があります。ですので△8八角成▲同銀△6二飛でしょうか。しかし、その局面はいろいろ技がありそうです。

所司七段 >> 休憩再開後は▲6五桂でした。次は▲7三桂成があります。ここで△7五歩が入るかどうか。以下▲2二角成△同玉▲7三桂成△同桂▲6四飛△7六歩▲6一飛成は先手指せそう。すると△8八角成▲同銀△7五歩ですが、これでも▲7三桂成の決戦はありそう。


(若葉)

対局場周辺(2) ― 徳島中央公園 ―

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(若葉)

対局場周辺(1) ― 徳島中央公園 ―

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(JRの線路を挟んでホテルの反対側に位置する徳島中央公園)


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(緑豊かなこの公園は、市民の憩いの場となっている)

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(この公園には動物たちも多く集う)


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(若葉)

対局再開

13時となり、対局が再開された。
手番は甲斐。勝負所の局面で、再開後も考慮が続いている。


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(両者を待つ脇八段と藤原二段)


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(先に現れたのは清水女流六段)


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(甲斐女流王位もほどなくして入室)


(若葉)

対局室(2)

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(本局の棋譜。記録係はこのように同じものを2枚用意する)


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(ストップウォッチで一手一手消費時間を計る。奥に見えている用紙は残り1時間を切ったときに使用されるもの。1~60まで数字が書かれており、1分消費するごとに60から順に消されていく。数字がそのまま残り時間を表す)


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(序盤はハイペースで指し手が進んでいたが、中盤にきて両者ともに時間を使っている。午後からはさらに進行が遅くなるのだろう)


(若葉)

対局室(1)

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(本局で使用されている駒は書体が錦旗、作は児玉龍児師。関西将棋会館から持ち込まれたものだ)


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(使用されている盤は徳島新聞所蔵のもの。1988年の第39期王位戦第5局で使用された。「王位 谷川浩司」「九段 森けい二」の署名が見える)


(若葉)

昼食休憩に

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図の局面で甲斐が11分考え、そのまま昼食休憩に入った。
朝からのっぴきならない局面となった。控室では先手ペースと言われているが、午後から清水がどう巻き返すのか注目だ。
ここまでの消費時間はともに1時間19分。対局は13時に再開される。


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(両者の昼食はともにミートソーススパゲティ。飲み物は甲斐女流王位がジンジャエール、清水女流六段がオレンジジュースだった)


(若葉)

ホテルクレメント徳島

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(若葉)

色紙

石橋女流四段が揮毫。
徳島新聞の文化社会事業団のチャリティー販売に出展されるそうだ。チャリティは12月末頃に行われる予定。


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(最初に書き上げたのは「夢」)


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(石橋女流四段はTwitterユーザーでもある。本局の解説を確認)


(若葉)

驚きの歩打ち

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モニターに清水の手が伸びる。しなやかな指が駒台の歩をつまみ、静かに7三の地点に下ろされた。

「おおっ」や「うわ」など声が上がる。
「10年考えても浮かばないですね」と激しい攻めの棋風の脇八段。
「(歩を)下に打ったんですか」と石橋女流四段も驚きの声をあげた。


(若葉)

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