終局直後
(終局直後はインタビューが行われた)
【西山女流三冠の談話】
――▲7一角成(67手目)の辺りについて。
西山 △6四角(56手目)が見えていなくて、これしかないといった感じで進んだ順だったんですけど、飛車が成られるような形なので、厚みを作っていけるかどうかといったところだと思っていました。
――その後、激しい攻め合いになった。
西山 ▲2四歩(75手目)△同銀が入った形で角を手持ちにしたので、かなり後手玉が寄りやすくなったかなと。こちらも怖い形ではあるんですけど、ギリギリ残しているのかなと思いながら指していました。
――女流王位戦は2度目の挑戦権獲得となった。
西山 前回(第33期女流王位戦五番勝負)は長手数の将棋になったことが記憶に残っているんですけど、今回もそういった将棋を指して、充実できるように頑張りたいと思います。
――対戦する福間女流王位について。
西山 ここ最近は特に作戦の段階で失点することが多いので、その辺りを調整して挑んでいけたらと思います。
【伊藤女流四段の談話】
――△8七飛成(86手目)の辺りについて。
伊藤 足りないのかなと。カナ駒がいる割に堅くないなという感じで、そこをうまく攻められてしまいました。
――今期の女流王位戦を振り返って。
伊藤 対戦が多くない方とリーグ戦で当たったりして、そういう意味では新鮮でした。難しい将棋が多かったので、挑戦者決定戦まで進めたことはよかったなと思っています。
(玉響)