終局直後
――本局を振り返って。
西山 お互い堅い構えで、難しい展開が続いていたかなと思います。お互い急所を攻め合いましたが、どちらが速いか分かっていない部分があったので、考えながら指し進めていました。
――終盤、手応えを感じたのはどの辺りか。
西山 △8六桂(80手目)と打てて、これより厳しそうな反撃が見当たらなかったので、そこで少しよくなったかなと思いました。
――挑戦権を獲得したことについて。
西山 出場してみたかったタイトル戦の一つなので、すごくうれしいです。年度始めのタイトル戦ということで、心機一転、準備して挑めたらいいなと思います。
――里見香奈女流王位とは(第15期マイナビ女子オープン五番勝負と)2つ並行してのタイトル戦。10番勝負を戦うことについては。
西山 技術面が問われるシリーズになるのかなと思っています。あとは日程も結構、ハイペースで進むと思うので、体調面に気をつけて挑みたいなと思います。
――本局を振り返って。
渡部 ちょっと銀(39手目▲8六銀)がやり過ぎだったといわれたらしょうがないんですけど、自分らしく攻めようと思っていたので。端の突き合いが入っていたので、このような展開にしてみました。
――飛車角交換(72手目)になって激しい展開になったが、その辺りの形勢は。
渡部 ずっと難解かなと思って指し進めていたんですけど、途中で誤算があって。中盤の指し手で反省点が残るかなと思います。
(玉響)