歩の枚数の違い
実戦は69手目▲1五歩以下、△4四飛▲1四歩△1六歩▲1三歩成△同桂▲1四香△2四歩と進みました。この進行について、控室では「先手が得をした」との意見があります。
仮に後手が△4四飛と角を取るところで、△1五同歩▲1四歩△4四飛を進めていれば、以下▲1三歩成△同桂▲1四香△2四歩で、下の変化図になっていました。この上下2つの図の違いは、持ち駒の歩の枚数と1筋の歩の位置。後手にとっては、変化図を選んだほうがよかったのではないか、という意味です。
しかし、まだ形勢にはっきり差がついたわけではなく、このあとも難しい攻防が続きそうです。△2四歩までの消費時間は▲里見女流王位2時間8分、△加藤女流三段2時間14分。
(夏芽)