11時30分頃、控室に先崎学九段が来訪し、早速、継ぎ盤を使って本局の検討を始めています。
(スマートフォンを使い、初手から並べ直す先崎九段)
「互いにあいかわらずといった激しい将棋ですね。57手目▲1四歩の端攻めは一般的には早いとされているんですよ。ただ代えて(1)▲5四歩だと△3五歩▲同歩の突き捨てが入って、将来的に後手に3筋で手を作られてしまいます。そうされる前に動いたのが本譜です。また(2)▲4五歩だと△2四角の味がよすぎます。里見さんは穴熊の堅陣を残されたまま好き放題されるのが嫌なんです。そういう棋風ですね」
(夏芽)