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2019年6月13日 (木)

駒がぶつかる

_41直前の△5四桂で6六銀と4六銀の両取りを里見女流四冠が掛けたところ、渡部女流王位は14分の考慮で▲5五銀左とぶつけていきました。控室では下記のように、形勢判断が分かれています。

「先手は端歩を突き越しているのが主張ですが、ここで4六銀を取れば▲桂△銀の交換で後手が駒得になります。その駒得のほうが大きいと見ますね、後手を持ってみたい局面です」(武市七段)

「同じく、私も後手持ちです」(鹿野女流二段)

「私が居飛車党ということもありますが、▲桂△銀の交換はそれほど先手が損とは思いません。9筋の端歩のほうが大きなポイントと見て、先手を持ちたいですね」(清水女流六段)

Twi_abeken_mini■Twitter解説■
阿部健治郎七段>△5四桂は地味ながら駒得を狙った両取りです。ただ、この戦型では駒損でも居飛車が歓迎するケースがあります。銀が1枚盤上から消えることで、陣形が軽くなる意味があります。(40手目△5四桂での解説から抜粋)

Img_8417_h1100 (盤面モニターを見ながら記者に解説する武市七段)

Img_8421_h1135 (11時35分、里見女流四冠が40分以上の熟考に沈む。控室でも継ぎ盤が頻繁に動くようになった)

(虹)

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