時刻は11時30分を回り、43手目▲4八金まで進みました。
清水女流六段は▲7六金と出たあと、続いて▲5六銀と右銀も四段目に繰り出しました。捌きよりも押さえ込みの方針のようです。その間に甲斐女流王位は銀冠を完成させました。
控室の東七段は、「甲斐さんの方が指したい手が多く、プラスになる手が多いですね。△2二玉と入る手や右辺の金銀を使う手などをどう組み合わせていくかです。清水さんの方はなかなか理想形がこれといった形が見えず、ここからの数手が非常に難しそうに思えます」と現局面の見解を、やや後手持ちの雰囲気とともに示しています。
(夏芽)