女流王位戦中継Blog

敷地内に併設されている柳原白蓮記念館。※通常は写真撮影できません

白蓮ゆかりの品が多数展示されている。

柳原白蓮の娘、宮崎蕗苳（ふき）さん。

（八雲）

旧伊藤伝右衛門邸は、伊藤伝右衛門が柳原白蓮を妻に迎えるために改築した家屋です。柳原白蓮は赤毛のアンなどの翻訳者として知られている村岡花子の親友で、ＮＨＫ朝の連続ドラマ『花子とアン』には、柳原白蓮をモデルにした葉山蓮子役として登場しています。

邸内には『花子とアン』の世界に入って記念撮影ができるコーナーが設けられています。

こちらの衣装に着替えて記念写真を撮影できる。

（八雲）

邸内は和洋折衷。細部にまでこだわられ贅が尽くされています。

本宅の玄関。

アールヌーボー様式の応接。

食堂。

書斎。

対局室に向かう長い廊下は畳敷きだ。

（八雲）

14時を回り対局室におやつが運ばれました。

甲斐女流王位は、シフォンケーキ（ブルーベリー）とアイスティー。

清水女流六段はレアチーズケーキとロイヤルミルクティ（ホット）。

（八雲）

13時40分頃の局面。
控室では「先手が相手の攻めを呼び込み過ぎたのではないか」と言われています。検討では先手にとって容易ではない局面が多くなっているようです。

【Twitter解説】
斎藤慎太郎五段＞対局再開後の１手は△１三角でした。午前の指し手を振り返ると、▲５五歩の歩交換が成立して先手がペースをつかめそうな展開かと思っていました。しかし▲７五同歩から△６五桂を誘うのは少々危険だった気がします。
現局面は△４六角から△６八角成（▲同金には△８八飛成）の筋があり、▲４七銀の受けには△７七歩▲同桂△８八飛成▲同金△７七桂成～△５五桂の攻めが見えます。後手に手段が多く、先手大変な展開です。(後手やや有利)

控室の検討の様子。

（八雲）

12時57分、清水女流六段入室。

甲斐女流王位が戻らないまま対局再開を迎えた

再開の一手は△１三角。

甲斐女流王位は再開後１分少々して戻ってきた。

（八雲）

暑さに備えて扇風機が用意されているが、屋根が高く風通しのいい日本家屋の室内は涼しく、いまのところ使われていない。

休憩時の盤面。再開早々激しい展開になりそうだ。

先手玉。

後手玉。

休憩までの棋譜。

（八雲）

12時を回り、図の局面で清水女流六段が５分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲甲斐１時間８分、△清水１時間31分。対局は13時に再開します。

昼食はお弁当が用意されます。注文は甲斐女流王位が行楽弁当、清水女流六段は茶寮弁当です。対局者と同じお弁当が用意できなかったため、中身につきましてはカタログ写真で紹介いたします。ご了承ください。

（八雲）

旧伊藤伝右衛門のみどころのひとつが、2300坪の敷地に広がる庭園です。

手前１階の角部屋が対局室

絵葉書のような景色が広がる

庭側から眺めた邸宅

（八雲）

図は11時前の局面。
前図▲５五同飛に清水女流六段は49分の長考△８六歩▲同歩と突き捨て△７三桂と跳ねました。

【Twitter解説】
斎藤慎太郎五段＞積極的な応戦で迎え撃ちました。次の△６五桂が見えているので、先手としては▲５四歩△６二銀▲５九飛が考えられる順です。以下△７七角成▲同桂（▲同銀は△６五桂）△８六飛▲７五歩まで進むと先手ペースです。

11過ぎ、甲斐女流王位は図から▲５九飛と引いています。
消費時間は▲甲斐39分、△清水１時間３分。

（八雲）