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2014年3月14日 (金)

清水女流六段、長考

20140314a67端を突き捨て、戦線拡大を狙う中井女流六段。清水女流六段は△9五同歩とせずに△4五歩。桂を取るのを急ぎ、▲9四歩△9二歩と9筋は辛抱しました。以下、▲6五桂と飛んだところで清水女流六段の手が止まっています。

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▲6五桂は桂の交換を挑んだ手ですが、後手はなにを指せばいいのか難しいといわれています。(1)△6五同桂▲同銀は▲6四歩を狙われるのが気持ち悪いですし、(2)△6四桂も▲7三桂成△同金▲6五銀。じりっと銀でプレッシャーをかけられると、そこで後手はなにを指せばいいのか難しいようです。

「漠然とした攻めのほうが受けにくいということがあります。ハッキリ狙いがある手を指されたらそれに対する受けはあるものです」と野月七段。つまり、局面の焦点や先手の狙いがはっきりわかればそれに対応すればいいですが、現局面は先手の攻め筋が明快ではありません。そうであるがゆえに、先手の手に対応して指したい後手も方針を決めるのが難しいのです。

▲6五桂を見た清水女流六段は長考に入っています。「後手はいいかもしれないけど、選択肢が広い。局面の焦点がはっきりしないので、かえって悪い手を指してしまう可能性がある」という声も出ました。複雑な局面でどう指すか、清水女流六段の次の手が注目されています。

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