« 参考棋譜 | メイン | 午前のおやつ »

2011年6月15日 (水)

森下九段、升田式石田流を語る

「升田式石田流はですね、升田先生の本で読んだことがあるんですが、角を換えて△2二飛とぶつける筋は驚きましたね。こんな手があるのかと。とても感動したのを覚えています」(森下九段)

森下九段の言う「△2二飛」とはおおよそ次の図のこと。

Sankou2
ここで▲2三歩は△1二飛▲2二角△3二金▲3一角成△同金▲2二銀△5五角▲3一銀不成△3三角打がひとつの定跡で、後手よし。端的に言えば、先手からの単純な突破は成功しないということだ。この指し方を見出したのが、「新手一生」を掲げた升田幸三実力制第四代名人だ。この筋が発見されたことで、飛車先を受けない石田流の可能性が大きく広がった。

042
(大盤解説を担当する二人。村田女流二段、森下九段)

(文)

カテゴリ

ブログ内検索

  • Loading
このサイト内に掲載の記事、写真などの一切の無断転載を禁じます。