戦型は第1局と同じ中飛車に
対局開始から10分ほどで図の局面になった。先手の甲斐女王は5筋に飛車を振る、「中飛車」と呼ばれる戦法。対して清水女流王位は飛車を動かさないので「居飛車」と呼ばれる。両者得意の形だ。図では、甲斐女王が歩を突っかけて早くも戦いが起こっている。積極的な甲斐女王の棋風が現れた一着。
戦型は第1局と同じで、第1局では図の▲5五歩に代えて▲3八銀と守りを重視し、両者駒組みに移っていった(第1局棋譜)。図の▲5五歩は昨年のマイナビ女子オープン本戦、▲甲斐△清水戦という前例がある。そのときは図から△5五同歩▲同角△5四歩▲2二角成と進んだ。さて、本局はどう進展するのだろうか。
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