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第68期王座戦五番勝負第5局

2020年10月14日 (水)

対局再開

Dsc_6393(永瀬王座が対局室に戻る)

Dsc_6408(続いて久保九段)

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Dsc_6433(盤上は乱戦模様。一手一手が重い)

Dsc_6439(永瀬王座も悩ましそうだった)

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休憩中の対局室

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Dsc_6376(窓外の風景)

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昼食休憩

20052712時10分、図の局面で永瀬王座が20分使って昼食休憩に入りました。休憩時間は50分。ここまでの消費時間は▲久保1時間43分、△永瀬1時間26分(持ち時間は各5じかん)。永瀬王座の昼食は、海鮮丼・和小箱ランチ、抹茶、アイスコーヒー。久保九段は、シェフ特選ビーフシチュー、ウーロン茶、オレンジジュース。写真は対局者と同じものを注文して撮影しています。

Dsc_6350_2(永瀬王座の昼食)

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Dsc_6337(久保九段の昼食)

Dsc_6342(シチューは5日間かけて煮込む)

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11時40分の局面

200523図は11時40分ごろの局面。横山七段にここまでの進行について聞きました。

「久保九段の▲7五歩(13手目)に永瀬王座は△5四歩(14手目)と応じました。互いに最強の手を指し、乱戦になっています。先手がゆっくりしていると後手がよくなるので、久保九段は▲7四歩(23手目、図)と動いていきました。このまま戦いに突入していくと思います。先手がさばくのは大変に見えますが、久保九段は気づきにくい攻めをつなげるのがうまく、永瀬王座は押さえ込みを好みます。互いの棋風がよく出ている局面です」

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ホテルの庭園

現地は雲が晴れ、ぽかぽかと暖かい好天になりました。ホテルの庭園では、蝶がひらひらと舞う様子も見られました。

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常磐ホテル

常磐ホテルは1929年(昭和4年)に創業した老舗ホテル。弘法大師の開湯伝説もある湯村温泉郷にあり、JR甲府駅から車で10分足らずという好立地も魅力です。貴賓客の宿泊も数多く、甲府の迎賓館と呼ばれてきました。約3,000坪の日本庭園も有名で、愛棋家でもある作家の山口瞳氏は、園内の花梨の木をこよなく愛したといわれます。

新型コロナウイルスの感染予防にも迅速に取り組み、『やまなしグリーン・ゾーン』の認証施設に7月の段階で選ばれました。『GoToトラベルキャンペーン地域共通クーポン』にも対応しています。

将棋や囲碁のタイトル戦も数多く開催してきました。将棋の王座戦は、第61期から常に五番勝負の開催地に名を連ねてきました。第62期(第4局)以外は、すべて最終第5局を受け持ち、タイトル戦を支えてきたホテルといえます。 2017年に日本将棋連盟のサイトに掲載されたコラムを紹介します。

【常磐ホテル|公式サイト】
https://tokiwa-hotel.co.jp/

【常磐ホテル|facebook】
https://www.facebook.com/yumuratokiwahotel/

※facebookの最近の投稿では、10月開催中の「やまなし地酒フェスタ」の様子や、1957年(昭和32年)頃と思われるホテルの写真が紹介されています。

【常磐ホテル|日本将棋連盟コラム】
https://www.shogi.or.jp/column/2017/01/296.html

Dsc_6092(外観は13日に撮影)

Dsc_6183(10月は「やまなし地酒フェスタ」を開催している)

Dsc_6187(結婚式場としても利用されている)

Dsc_6167(将棋や囲碁のタイトル戦関連のギャラリーがある)

Dsc_6172(永瀬王座の二冠時代の色紙があった)

Dsc_6180(こちらは囲碁棋士の色紙)

Dsc_6295(ホテル作成のパンフレット)

Dsc_6174(日本経済新聞社は囲碁の王座戦も主催している)

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対局者の飲み物など

対局開始時に用意された、対局者の飲み物などを紹介します。缶コーヒーとポット以外はペットボトルで500ミリリットル。永瀬王座の自室にはバナナが運ばれています。また、両者共通で、チョコレートなどのお菓子、冷水と温かいほうじ茶の入ったポットが用意されます。

永瀬王座=スポーツドリンク2本、緑茶2本、水2本、缶コーヒー2本(無糖・ブラック)

久保九段=緑茶2本、水2本

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観戦記は日本経済新聞に掲載

本局の観戦記は上地隆蔵さんが執筆し、日本経済新聞に後日掲載されます。本日の朝刊には、池田将之さんの観戦記が載っています。本戦準決勝、▲渡辺明三冠-△豊島将之竜王・名人戦の最終譜でした(肩書は当時)。

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対戦成績

対戦成績は永瀬王座6勝、久保九段3勝。以下はその全対局です(R戦=ランキング戦)。総手数と戦型も付記します。相振り飛車以外は永瀬王座がすべて居飛車を持っています。9局のうち7局は2020年の対局で、両者の好調ぶりがうかがえます。

2014年09月03日 第40期棋王戦本戦      永瀬勝ち 118手 相振り飛車
2019年02月15日 第32期竜王戦R戦1組 永瀬勝ち 131手 四間飛車
2020年02月19日 第33期竜王戦R戦1組 久保勝ち 124手 三間飛車
2020年08月20日 第70期王将戦二次予選 永瀬勝ち 120手 向かい飛車
2020年08月29日 第41回JT杯            永瀬勝ち 104手 中飛車
2020年09月03日 第68期王座戦第1局   永瀬勝ち 177手 四間飛車
2020年09月09日 第68期王座戦第2局   久保勝ち 127手 中飛車
2020年09月24日 第68期王座戦第3局   永瀬勝ち 117手 三間飛車
2020年10月06日 第68期王座戦第4局   久保勝ち 201手 四間飛車

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久保九段 歴代トップ10入りに挑む

久保九段は第67期王将戦七番勝負第6局(2018年3月14・15日)で王将を獲得して以降、タイトルから遠ざかっています。本局に勝てば初の王座獲得、タイトル獲得は通算8期に達し、木村義雄十四世名人と加藤一二三九段と並んで歴代9位タイになります。

以下にタイトル獲得のトップ10を掲載します。タイトル7期は久保九段のほか、升田幸三実力制第四代名人と南芳一九段がいます。

1位 羽生善治九段 99期(現役)
2位 大山康晴十五世名人 80期
3位 中原誠十六世名人 64期
4位 谷川浩司九段 27期(現役)
5位 渡辺明名人 26期(現役)
6位 米長邦雄永世棋聖 19期
7位 佐藤康光九段 13期(現役)
8位 森内俊之九段 12期(現役)
9位 木村義雄十四世名人 8期
9位 加藤一二三九段 8期

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