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第60期王座戦五番勝負第2局

2012年9月 5日 (水)

本局の棋譜

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【ニコニコ生解説】
飯島栄治七段>夕食休憩の局面までは、振り飛車の羽生二冠が角を手放して守勢になり、渡辺王座が勝勢になりました。しかし△8四桂(図)のあたりでは優劣不明になっていて、最後は打った角が働いて羽生二冠が勝ちきりました。素晴らしい一戦でした。名局です。最後までご覧頂きまして、ありがとうございました。それでは失礼いたします。

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本局の矢内女流四段による詳細な観戦記は9月26日(水)から日本経済新聞にて掲載予定です。ぜひお楽しみに。
本日はご観戦ありがとうございました。

(吟)

感想戦

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(対局室へ入らず遠慮がちに感想戦を見る高見四段と加藤女流王座)

(吟)

終局直後

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―― 仕掛けられた辺りの形勢判断は?
羽生 仕掛けられる形になってしまったので失敗でしたね。駒組みが消極的すぎたかもしれません。仕掛けられてハッキリ悪いです。

―― 難しくなったと思った局面は?
羽生 ずっと自信がなかったのですが、△4四銀出た辺りは前よりはちょっと難しくなったかなと思いました。

―― 良くなったと思われたのは?
羽生 本当の最後の方ですね。

―― 全体を振り返っての感想を。
羽生 苦しい局面がずっと続いてました。

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―― 仕掛けの辺りは指しやすいのでしょうか?
渡辺 そうですね。一応、手が作れたのでまずまずかなと。

―― どの辺で悪くしたのでしょうか?
渡辺 夕休明けで端を先にはがされてしまったので、いつの間にか悪くなってしまったという感じです。

―― 全体を振り返っていかがですか?
渡辺 端の受け方を間違えて、そのあとはずっと足りないような気がしていました。

(吟)

羽生二冠勝利

Ouza201209050101_144 渡辺明王座に羽生善治二冠が挑戦する第60期王座戦第2局は22時22分、144手で羽生二冠の勝ちとなりました。消費時間は渡辺4時間59分、羽生4時間57分。この結果、五番勝負は1勝1敗に。第3局は9月19日(水)に岩手県盛岡市「ホテル大観」で行われます。

渡辺王座の勝負手

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▲4六桂がハッとする渡辺王座の勝負手。△同歩なら9五の銀を抜こうというものだ。「▲4六桂は詰めろになっていないので△6九角が詰めろ飛車取りで厳しいですね」と広瀬七段。羽生二冠が勝ちに近づいている。

(吟)

広瀬七段の見解は後手優勢

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△9五銀に▲8五桂と打った局面。「△9五銀の局面は後手が優勢に見えます。次に△8六歩など後手の攻めは切れそうにありません。対して▲8五桂はスペースを埋めた手です」と広瀬七段。

(吟)

終盤の対局室

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(△5四角に▲9三歩と垂らす渡辺王座。後手玉をおびやかす垂れ歩だ)
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(対局室では激闘が繰り広げられている)

(吟)

難解な戦い続く

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△9六桂に▲7七銀と上がった局面。控室からは「難しい、難解だ」の声が聞こえる。まだまだ大変な戦いは続いている。あまりの熱戦に「これは22時は確実に回るね」の声も聞こえる。残り時間は渡辺王座23分、羽生二冠36分。

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(吟)

20時40分の対局室

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(20時40分の対局室。羽生二冠は席を外している。朝から矢内女流四段はほとんど対局室に。熱心にメモを取っている)

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(▲5一角に△6二金引とした局面。たがいに渋い応酬だ)

(吟)

時刻は20時20分、指し手は100手

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時刻は20時20分、△3二飛で指し手は100手。少し前は先手が指しやすいとの評判だったが、ここへ来て後手が盛り返し混戦になったようだ。▲3三歩とたたく手が検討されている。

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(20時25分頃の控室)

(吟)

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