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羽生二冠が奪還まで1勝に迫った第60期五番勝負。迎える第4局は10月3日(水)、神奈川県秦野市「陣屋」で行われる。(烏)
佐藤天彦七段「序盤から力戦形の将棋になり、銀、桂交換には驚きました。羽生二冠は駒損をしたものの、その後主導権をうまくにぎってそのまま寄せきったといった感じです。本日はご観戦いただきありがとうございました」
(渡辺の敗因が早めに見つかったためか、終始なごやかな雰囲気だった)
(烏)
羽生二冠「第1局と同じ出だしだったのですが、銀桂交換の形にしてしまったので、作戦としてはつまらなかったかなと思いました。良くなったかなと感じたのは、▲7七玉(85手目)と上がったところです」渡辺王座「この作戦は予定でしたが、しばらく経ったところで2筋を攻められて……厳しかったですね。銀桂交換のところ形勢がよくわかりません。△1三角(56手目)は角が使いにくくなってしまったので、どうだったか。△2二玉(62手目)は勝負手気味でした」
(まずはタイトル保持者の渡辺が感想を述べる)
(自分の順番を待つ。頭の中はまだ、駒が泳ぎまわっているのだろうか)
(20時半過ぎの大盤解説会場)
(大勢が決した感もあり、解説会は雑談に入っている)
渡辺王座が次の手を指さないまま、時間が過ぎていく。控室では後手に思わしい手段がないという見立てが固まりつつある。「羽生挑戦者が良いと思います」と森下九段。岡崎六段、中村太六段からも異論は出ない。