第62期王座戦五番勝負第4局は、115手まで挑戦者・豊島将之七段が勝って、対戦成績を2勝2敗のタイスコアとしました。終局時刻は22時5分。消費時間は▲豊島4時間55分、△羽生4時間56分。最終第5局は10月23日(木)神奈川県横浜市「横浜ロイヤルパークホテル」で行われます。
(八雲)
先手陣に△4八歩が刺さっていますが、豊島七段は金を逃げずに寄せを目指しています。△4九歩成▲同銀左で美濃囲いが崩れないのが先手の強みです。
(牛蒡)
現地控室の評判は先手よし。羽生王座のたくみな粘りがありましたが、豊島七段の対応が冷静でした。図で▲7二同竜△同歩▲4三歩成△同玉▲5五角の両香取りが予想されています。▲4三歩成を入れると△4八歩が生じますが、▲3九金と逃げておけば香の王手が楽しみになります(後手は歩合いができなくなる)。
(牛蒡)
19時頃、関西棋士室では継ぎ盤を見つめる棋士の姿が多く見られました。
(村田顕五段、杉本七段、星野良生四段、西川和宏五段が継ぎ盤を眺めていた)
(63手目、▲4七銀打の局面が継ぎ盤で示されていた)
(西川和五段の指摘通りに局面は進んでいる。なお西川和五段は明日本棋戦の一次予選で、千田翔太四段と対戦する)
(潤)