【勝者・渡辺明竜王 終局直後のインタビュー】
---桂得したあたり(52手目△3七歩成)の分かれはいかがでしょう。
「桂得したところはまずまずかと思ったのですが、そのあとのまとめ方が難しく、指しにくい将棋になってしまいました。夕休(66手目△6一歩)のあたりは自信がなかったです。
---勝ちになったと思ったのはどのあたりですか。
「△9五角(106手目・投了図)で歩合が利かずに詰むのがが見えたときです。それまではわからなかったです」
【敗者・羽生善治王座 終局直後のインタビュー】
---中原流相掛かりは予定でしたか。
「一応、やってみようかなとは思っていました」
---桂損したあたり(52手目△3七歩成)の形勢判断はどのように考えていましたか。
「難しいところもあったような気がします」
---▲5四飛から寄せに出ました。
「何か違う手のほうがよかったかもしれないですけど、何を指すかはわからなかったですね。あのあたりが勝負どころだったと思います。攻め方がおかしかったかもしれないですね」
---1局を振りかえって。
「全体的な攻めの構図がよく分からない将棋でした。最後は足りなさそうと思っていました」
(翔)
△9五角の王手をみて、羽生王座が投了を告げました。▲6八香と受けても、△5八飛▲4九玉△3七桂打▲3九玉△5九飛成▲2八玉△2九竜までの即詰みがあります。
勝った渡辺竜王はこれで2連勝。王座奪取まであと1勝としました。
第3局は9月27日(火)、山形県天童市「松伯亭あづま荘」で行われます。
(若葉)