カテゴリ

第67期王座戦挑戦者決定戦

2019年7月25日 (木)

五番勝負日程

斎藤慎太郎王座の初防衛戦は永瀬拓矢叡王を挑戦者に迎え、以下の日程で行われます。

第1局 9月2日(月)陣屋 神奈川県秦野市
第2局 9月18日(水)ウェスティンホテル大阪 大阪市
第3局 10月1日(火)ホテルオークラ神戸 神戸市
第4局 10月8日(火)今井荘 静岡県賀茂郡河津町
第5局 10月16日(水)常磐ホテル 甲府市

以上で本日の中継を終了いたします。ご観戦ありがとうございました。五番勝負をお楽しみに!

(飛龍)

感想戦

Nagase11

Toyoshima09

Kansou01

Kansou02

Kansou03

Nagase13

Toyoshima11

Kansou05

(飛龍)

終局直後

終局直後、両者にインタビューが行われました。
Nagase08(初の王座挑戦を決めた永瀬叡王)

―一局全体の感想は?

永瀬 用意していた作戦で、うまくいったような気がしました。

―仕掛けのあたりまでが作戦でしょうか?


永瀬 作戦に近くはあったのですが、その局面まで想定したというわけではなく、そういう感じになったら仕掛けるのかなと思いました。


―▲5六歩の保留は?


永瀬 それは作戦でした。Nagase10 (慎重に言葉を選びながら本局について振り返る)

―初タイトルの叡王獲得から、すぐさまタイトル挑戦が決まりましたが、それについてのお気持ちは?

永瀬 またすぐにチャンスがきたので、運がよかったと思います。

―五番勝負に向けての意気込みは?

永瀬 いい将棋を指したいなと思います。Toyoshima07 (豊島名人は苦しい時間が長かった)

―豊島名人に伺います。本局の感想は?

豊島 作戦に対応できなかったような気がしますね。(39手目▲3五歩と)仕掛けられて長考したのですが、いい勝負になる順が思い浮かばなかったので、仕掛けの周辺でよくなかったかなと思いました。

―▲3五歩のあと、△3三金(44手目)のあたりは?

豊島 △3三金に代えて△3四歩か△6五歩かを考えたのですが、ちょっと自信が持てませんでしたね。

―△3三金は非常手段でしょうか?

豊島 そうですね。どうやっても自信がなかったので、勝負手気味だったのですが、傷を深めてしまったかもしれないですね。Chokugo1(両者に対してインタビューが行われ、続いて感想戦となった)

(飛龍)

永瀬叡王が挑戦者に

Ouza201907250101125

▲永瀬-△豊島戦は125手までで、永瀬叡王が勝ちました。終局時刻は19時22分。消費時間は、▲永瀬4時間6分、△豊島4時間54分(チェスクロック使用)。勝った永瀬叡王は五番勝負に進出を決めました。第1局は9月2日(月)、神奈川県秦野市「元湯 陣屋」で行われます。

(武蔵)

先手よし

Ouza201907250101_114夕食休憩が明け、19時過ぎには図の局面まで進んでいます。永瀬叡王は9筋を食い破り、豊島名人は隙を見て△8七歩の王手を決めて金を上ずらせ、角を打ち込みました。依然として後手が苦しいと見られています。

Nagase07(昼食休憩明け直前の永瀬叡王)

(飛龍)

夕食休憩中の対局室

Yuu1(夕食休憩時の盤面)

Yuu3 (夕食休憩時の御上段の間)

Yuu9(記録係は手書きの棋譜も1部用意する)

(飛龍)

対局者の夕食

Yuu5 (豊島名人の和牛プレミアムハンバーグ弁当)

Yuu6 (肉汁たっぷりのハンバーグ)

Yuu7 (永瀬叡王の親子丼)

Yuu8 (親子丼の連投となった)

写真はいずれも同じものを別途注文して撮影しています。

(飛龍)

夕食休憩

Ouza201907250101_95_2

18時、夕食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲永瀬3時間45分、△豊島4時間33分。夕食の注文は豊島名人が内山田の和牛プレミアムハンバーグ弁当、永瀬叡王がやまがそばの親子丼でした。対局は18時40分から再開されます。

(飛龍)

佐藤康光会長来訪

控室に日本将棋連盟会長の佐藤康光九段が訪れました。

Hikae10 (周囲に促されて継ぎ盤の前に。早速、稲葉八段と意見を交わす)

Hikae11(佐藤康九段は明日、関西将棋会館で斎藤慎太郎王座と別の棋戦の対局に臨む)

(飛龍)

打ち歩詰めの筋

Ouza201907250101_92上図から、継ぎ盤では▲7三角には△7二玉が示されました。後手は以下、(1)▲6四角成△同銀▲7三銀が怖いですが、△6三玉▲6四銀成△同玉▲7三銀△6三玉と進んだ局面(変化図)は▲6四歩が打ち歩詰めになります。そこまで進むと後手も楽しみがあるでしょうか。稲葉八段は(2)▲9四歩を挙げました。▲9五角成の余地を作り、引き続いて後手はつらい展開です。実戦も(2)の変化に進みました。

_102_2Ouza201907250101_95 Soto1(近くの公園にはセミの抜け殻があった)

(飛龍)

このサイトに掲載されている記事・イラスト・写真・商標等の無断転載を禁じます。