ノータイムでパタパタと指し手が進んだ。先手玉はなかなか寄りがなさそうだ。△7九銀は▲8八香で受かっている。先手からは▲4四歩の攻めがある。やはり形勢は先手良しが控え室の雰囲気。
(吟)
「やや先手が良いと思いますが、まだかかりそうです」と村山五段。控え室のムードも先手優勢からややトーンダウン。まだまだ難解の雰囲気も漂ってきた。
(吟)
《棋譜コメント88手目より》
19時45分、検討が進み▲3五同飛△同歩▲4六角△4八飛の順は、▲4七銀打と使わされて先手明快に勝ちとまではいえないようだ。△4八飛と打たれてから悩むなら、飛車を切る前に悩むのが自然。▲3五同飛の決断は、しっかりと一手勝ちを読み切ってから。
渡辺竜王が▲3五同飛と飛車を切った瞬間に控え室では「行った、行った」の声が挙がった。
(吟)