久保 序盤はこんな将棋だと思いますが、途中で飛車を渡したところで負けにしたのかなと思いました。
―終盤は大変な粘りでした。
久保 正解を逃して負けにしていると思います。粘らないと持たない形になって方針変換をしたのですが、途中はよく分かりませんでした。
―これで最終局を迎えます。思いを聞かせてください。
久保 またしっかりと準備して当日を迎えたいと思います。
永瀬 途中は分からなかったのですが、終盤は勝ちになった局面があったような気がしました。△1七歩成(154手目)から端をいじって3九の香を取れたのですが、決定打に欠けて問題があったかもしれません。▲2八金(175手目)と打たれた形で寄せが見えなくなってしまったので。
―終盤で失敗したと思ったのは。
永瀬 秒読みだったので分からなかったのですが、▲1五歩(179手目)と伸ばされて忙しいようになって、そこでちょっと手が出ませんでしたね。
―最終局への意気込みを。
永瀬 ベストを尽くして頑張りたいと思います。
(飛龍)
▲久保-△永瀬戦は201手までで、久保九段の勝ちとなりました。終局時間は21時24分で、消費時間は▲久保5時間0分、△永瀬5時間0分(チェスクロック使用)。本局の結果、五番勝負は2勝2敗となりました。第5局は10月14日(水)、山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われます。
(武蔵)
手数は150手に達しました。△4七銀で振りほどきにくい形に見えて、▲5九金△4八銀成▲同金で横からの攻めも一息ついた印象。永瀬王座は△1七歩成▲同歩△1六歩と端攻めに切り替えています。
(飛龍)