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第68期王座戦五番勝負第4局

2020年10月 6日 (火)

感想戦

After03

Kubo08 (勝った久保利明九段)

Nagase08 (敗れた永瀬拓矢王座)

After05

After06

After07
以上で王座戦第4局の中継を終了いたします。ご観戦いただきましてありがとうございました。

(飛龍)

終局直後

Kubo05(久保九段は200手超の将棋を粘り勝ちした)

Nagase05 (永瀬王座は無念の表情)

After01(激闘の余韻が残る)

Kubo07 (主催紙インタビューに答える)

―本局を振り返って。

久保 序盤はこんな将棋だと思いますが、途中で飛車を渡したところで負けにしたのかなと思いました。

―終盤は大変な粘りでした。

久保 正解を逃して負けにしていると思います。粘らないと持たない形になって方針変換をしたのですが、途中はよく分かりませんでした。

―これで最終局を迎えます。思いを聞かせてください。

久保 またしっかりと準備して当日を迎えたいと思います。

Nagase07(永瀬王座も冷静に分析する)

―本局を振り返って。

永瀬 途中は分からなかったのですが、終盤は勝ちになった局面があったような気がしました。△1七歩成(154手目)から端をいじって3九の香を取れたのですが、決定打に欠けて問題があったかもしれません。▲2八金(175手目)と打たれた形で寄せが見えなくなってしまったので。

―終盤で失敗したと思ったのは。

永瀬 秒読みだったので分からなかったのですが、▲1五歩(179手目)と伸ばされて忙しいようになって、そこでちょっと手が出ませんでしたね。

―最終局への意気込みを。

永瀬 ベストを尽くして頑張りたいと思います。

(飛龍)

久保九段が勝ってタイに戻す

Ouza202010060101201

▲久保-△永瀬戦は201手までで、久保九段の勝ちとなりました。終局時間は21時24分で、消費時間は▲久保5時間0分、△永瀬5時間0分(チェスクロック使用)。本局の結果、五番勝負は2勝2敗となりました。第5局は10月14日(水)、山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われます。

(武蔵)

駒柱から詰めろ

Ouza202010060101_186△1六歩に対してすかさず▲1四香。1三に受ける一手で駒柱ができたところに▲4一竜で、後手玉に▲3二竜△同銀▲2二金まで(▲3二竜に△2二金は▲1三香成△同玉▲1四金△1二玉▲2三金まで)の詰めろがかかりました。先手玉はいきなり詰む形にはならず、先手が寄せきるかどうかの勝負のようです。久保九段の駒音も大きくなってきました。

Ouza202010060101_189(飛龍)

穴熊にリフォーム

Ouza202010060101_175久保九段は手に乗って穴熊にリフォームしました。後手の攻め駒も充実しています。上図以下、△3一銀▲3四桂△1二玉▲1五歩と進みました。まだまだ勝敗の帰趨は見えてきません。

Ouza202010060101_179Hikae09(久保九段は前傾を深くする姿も見られた)

(飛龍)

端攻めへの切り替え

Ouza202010060101_150手数は150手に達しました。△4七銀で振りほどきにくい形に見えて、▲5九金△4八銀成▲同金で横からの攻めも一息ついた印象。永瀬王座は△1七歩成▲同歩△1六歩と端攻めに切り替えています。

Ouza202010060101_156(飛龍)

両者、秒読みに

Ouza202010060101_132永瀬王座は132手目△4九金の考慮中に持ち時間を使いきり、久保九段も135手目▲4五竜の考慮中に同じく秒読みに入りました。以降は1手60秒未満の着手で決着を図ります。

Ouza202010060101_135Yuu13(ライトアップしたポートタワーが夜戦を見守る)

(飛龍)

寄せはあるのか

Ouza202010060101_114永瀬王座は△4七香と打ち込み、▲3五歩△4九香成▲同銀△6七歩成▲同銀△同馬▲7五竜△5八馬と肉迫しました。先手玉への寄せがあるかどうか、勝負どころです。

Ouza202010060101_122Kubo04(久保九段の粘りは功を奏するか)

(飛龍)

永瀬王座、端を詰める

Ouza202010060101_98永瀬王座は6四に歩を垂らされたところで△1五歩と端攻めに着手しました。19時過ぎには下図まで進んでいます。永瀬王座が攻め、久保九段が辛抱する展開になりました。持ち時間各5時間から互いに4時間20分以上を消費し、残り時間も気になってくる時間帯です。

Ouza202010060101_111Nagase04 (永瀬王座は先手玉を狭くさせ、本丸攻略を目指す)

(飛龍)

夕食休憩明けの控室

Ouza202010060101_97夕食休憩が明けるとパタパタと手が進み、図は18時20分頃の局面。

Hikae07 (継ぎ盤を福崎九段がリードする)

Hikae08(パートナーは大橋六段)

(飛龍)

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