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第71期王座戦五番勝負第2局

2023年9月12日 (火)

感想戦

Img_1960(両者は盤前に戻るや否や、要所との認識が一致していたであろう局面を再現した)

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以上で第2局のブログ更新を終了致します。
ご観戦いただきまして、誠にありがとうございました。

第3局は9月27日(水)、愛知県名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」で行われます。
どうぞお楽しみに。それでは失礼致します。

(虹)

両対局者、大盤解説会場へ

Img_1899(感想戦に戻る前に、将棋ファンの前に姿を見せた。最終盤の大盤解説を務めていた斎藤慎八段と冨田四段が迎える)

Img_1918(藤井竜王・名人はこのあと感想戦で調べるであろう局面に触れ、最後にファンに感謝の言葉を述べた)

Img_1935(永瀬王座も同様に)

両者は短時間だけあいさつを行い、すぐに対局室に戻っていきました。

(虹)

局後インタビュー

主催者によるインタビューが行われました。

Img_1850p(藤井聡太竜王・名人)

――本局を振り返って。
藤井 序盤は右玉にしてみましたが、その陣形をまとめるのに苦労したところが多かったのかなと思います。端を攻められたのが思っていた以上に厳しく、夕食休憩のあたりはハッキリと苦しくしてしまったと思っていました。そのあとは粘って難しくなったところもあったと思いますが、全体を通して苦しい局面が多かったです。

――どのあたりで勝ちになったか。
藤井 最後は分からなくて、点数で勝つ方針に切り替えました。6八金を取ったところ(194手目)で、おそらく駒が足りていそうかなと思っていました。

――シリーズは1勝1敗に。
藤井 改めての三番勝負となりましたので、気持ちを切り替えて第3局に臨みたいと思います。

Img_1858p(永瀬拓矢王座)

――本局を振り返って。
永瀬 優勢を意識はあまりしていなかったのですが、61手目▲4八角のところは打開自体はできていたのかなと。ただこちらも全体的に苦労している順が多いので、判断がよく分からなかったです。

――控室では121手目▲4一金に代えて▲4四馬が有望視されていた。
永瀬 △3三金が分からなかったのですけど……。

――次局に向けて。
永瀬 精一杯頑張りたいと思います。

(虹)

終局直後

Img_1846(200手超えの大熱戦。勝った藤井竜王・名人もさすがに疲れの色が濃厚だった)

Img_1873(永瀬王座は苦しい最終盤、凄まじい粘り腰だった。しかし逆転には及ばず)

Img_1876(このあとは主催者インタビュー、大盤解説会場でのあいさつ、感想戦と続く)

(虹)

藤井聡竜王・名人の勝利

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第71期王座戦五番勝負第2局、▲永瀬拓矢王座-△藤井聡太竜王・名人戦は、22時2分、214手で藤井聡竜王・名人の勝ちとなりました。消費時間は▲両者5時間0分(チェスクロック使用)。これでシリーズ成績は1勝1敗となりました。第3局は9月27日(水)に、愛知県名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」で指されます。

(潤)

なおも粘る

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藤井竜王・名人が寄せにいったところ、なんと相入玉模様に。ただし持将棋の点数計算において先手が足りないと控室ではいわれています。「しかし、これはもう投げませんよ」と勝又七段。対局が続く限り、何があるか分かりません。

Img_1836(対局室モニターの様子)

(虹)

逆転許さず、終局近し

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永瀬王座が粘りに粘って、先手玉の上部開拓の準備を進めてきました。しかし藤井竜王・名人の端攻めが決まり、長い戦いに終止符が打たれようとしています。

Img_1831(盤面モニターに注目する棋士たち)

(虹)

後手優勢

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難解なやり取りの中、先手が手損をしたということで後手優勢に。入玉が濃厚となりました。対する先手玉は上部に抜け出すのが難しく、ここで継ぎ盤検討はいったん終了となっています。

Img_1566(第1局を彷彿とさせる熱戦。今回は藤井竜王・名人が大きくリードした)

(虹)

形勢が揺れる

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1手前まで永瀬王座が優勢になったのではないか、と控室ではいわれていました。代えて▲4四馬が有力視されていたところ、本譜は後手玉を上部に追うことになるようです。後手が入玉した場合、先手は入玉が難しいため「後手がよくなってもおかしくない」と継ぎ盤周り。ここ数手でガラリと評価が変わっています。

Img_1574(難解な最終盤。永瀬王座に相手の入玉を防ぐプランはあるか)

(虹)

両者一分将棋に突入

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この着手で藤井竜王・名人が持ち時間を使いきりました。以降は一分将棋です。対する永瀬王座も残り6分ほどで、すぐには次の手を指しません。扇子をあおぎ、自身に向けて強く風を送っています。そのまま持ち時間を使いきり、両者とも一分将棋に突入しています。

Img_1201(神戸の夜景。局面はいよいよ両者にとっての正念場を迎える)

(虹)

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