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終局直後、対局者にインタビューが行われました。
(逆転勝利で八冠制覇に近づいた藤井聡太竜王・名人)
□勝った藤井竜王・名人
――序盤はどのように考えていたか。
藤井 端の位を取られての指し回しは考えたことがなく、どのように構想を立てるか難しいと思っていた。本譜はすぐに仕掛けていったが、うまく対応されて自信がない展開になった。もう少し工夫の余地があったかと考えている。
――中盤、形勢をどのように見えていたか。
藤井 △7四飛~△7三桂(30手目、32手目)で、こちらの攻めを受け止められる形になってしまい、失敗しているかなと思っていた。
――形勢の好転を感じたのは?
藤井 終盤は負けの形だと思っていた。▲5六角(71手目)と金を取ってこちらの玉が寄りづらい形になったかと思った。
――第4局に向けての抱負は。
藤井 本局は結果は幸いしたが、序盤から押されてしまって苦しい将棋だった。まずは内容をよくできるように意識して臨みたい。
(敗れた永瀬拓矢王座は終始リードしていたが、終盤での失着が響いた)
■敗れた永瀬王座
――序盤はどのような考えを持って指していたか。また、先手の対応によっては、振り飛車もあったか。
永瀬 端に2手を費やしたが、先手の態度を決めているところがある。バランスが取れればと思いながら指していた。場合によっては振り飛車もという感じ。
――途中まではかなり押していた展開だった。
永瀬 第一感は△3一歩(66手目△4一飛に代えて)だったが、エアポケットに入ってしまった。対応がうまくできなかったと思う。
秒に追われた王座にミスが出たようです。形勢は切迫し、混戦模様との声も聞かれます。
(武蔵)